与えられた問題は、不定積分に関するいくつかの問いに答えるものです。具体的には、 (1) 連続関数の不定積分の定義を述べ、同値な条件を2つ挙げる。 (2) (1)で挙げた2つの条件が同値である根拠を述べる。 (3) 関数の和と定数倍の不定積分に関する性質とその名前を述べる。 (4) 特殊な形の関数の積の不定積分に関する性質とその名前を述べる。

解析学不定積分積分微分積分学の基本定理線形性部分積分
2025/6/30

1. 問題の内容

与えられた問題は、不定積分に関するいくつかの問いに答えるものです。具体的には、
(1) 連続関数の不定積分の定義を述べ、同値な条件を2つ挙げる。
(2) (1)で挙げた2つの条件が同値である根拠を述べる。
(3) 関数の和と定数倍の不定積分に関する性質とその名前を述べる。
(4) 特殊な形の関数の積の不定積分に関する性質とその名前を述べる。

2. 解き方の手順

(1) 不定積分の定義:
関数 f(x)f(x) の不定積分とは、F(x)=f(x)F'(x) = f(x) を満たす関数 F(x)F(x) のことです。ただし、F(x)+CF(x) + C (CCは積分定数) もまた、f(x)f(x) の不定積分になります。
同値な条件:

1. $F(x)$ が $f(x)$ の不定積分である ⇔ $F'(x) = f(x)$

2. $\int f(x) dx = F(x) + C$

(2) 条件が同値である根拠:
微分積分学の基本定理により、F(x)=f(x)f(x)dx=F(x)+CF'(x) = f(x) \Leftrightarrow \int f(x) dx = F(x) + C が成り立つ。
(3) 関数の和・定数倍の不定積分:
性質:
(af(x)+bg(x))dx=af(x)dx+bg(x)dx\int (af(x) + bg(x)) dx = a\int f(x) dx + b\int g(x) dx
名前:
線形性
(4) 特殊な形の関数の積の不定積分:
性質:
f(x)g(x)dx=f(x)g(x)f(x)g(x)dx\int f'(x)g(x) dx = f(x)g(x) - \int f(x)g'(x) dx
名前:
部分積分

3. 最終的な答え

(1) 連続関数 f(x)f(x) の不定積分とは、F(x)=f(x)F'(x) = f(x) を満たす関数 F(x)F(x) のことです。ただし、CC を積分定数とすると、F(x)+CF(x) + C もまた、f(x)f(x) の不定積分になります。
同値な条件:

1. $F(x)$ が $f(x)$ の不定積分であること。

2. $\int f(x) dx = F(x) + C$ と表せること。

(2) 微分積分学の基本定理
(3) 性質: (af(x)+bg(x))dx=af(x)dx+bg(x)dx\int (af(x) + bg(x)) dx = a\int f(x) dx + b\int g(x) dx
名前: 線形性
(4) 性質: f(x)g(x)dx=f(x)g(x)f(x)g(x)dx\int f'(x)g(x) dx = f(x)g(x) - \int f(x)g'(x) dx
名前: 部分積分

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