(1) 連続関数の最大値・最小値の定理を述べる。 (2) 有界開区間上の連続関数で、最大値も最小値も存在しない例を一つ挙げる。

解析学連続関数最大値最小値定理開区間
2025/7/13

1. 問題の内容

(1) 連続関数の最大値・最小値の定理を述べる。
(2) 有界開区間上の連続関数で、最大値も最小値も存在しない例を一つ挙げる。

2. 解き方の手順

(1) 連続関数の最大値・最小値の定理:
閉区間 [a,b] [a, b] で定義された連続関数 f(x) f(x) は、その区間で必ず最大値と最小値を持つ。つまり、ある c,d[a,b] c, d \in [a, b] が存在して、すべての x[a,b] x \in [a, b] に対して f(c)f(x)f(d) f(c) \leq f(x) \leq f(d) が成り立つ。
(2) 有界開区間上の連続関数で、最大値も最小値も存在しない例:
有界開区間 (0,1) (0, 1) で定義された関数 f(x)=x f(x) = x を考える。
この関数は (0,1) (0, 1) で連続である。
x x が 0 に近づくとき、f(x) f(x) は 0 に近づくが、0 にはならない。
x x が 1 に近づくとき、f(x) f(x) は 1 に近づくが、1 にはならない。
したがって、f(x)=x f(x) = x (0,1) (0, 1) で最大値も最小値も持たない。

3. 最終的な答え

(1) 連続関数の最大値・最小値の定理:
閉区間 [a,b] [a, b] で定義された連続関数 f(x) f(x) は、その区間で必ず最大値と最小値を持つ。
(2) 有界開区間上の連続関数で、最大値も最小値も存在しない例:
f(x)=x f(x) = x , 定義域は (0,1) (0, 1)

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