1. 問題の内容
(1) 連続関数の最大値・最小値の定理を述べる。
(2) 有界開区間上の連続関数で、最大値も最小値も存在しない例を一つ挙げる。
2. 解き方の手順
(1) 連続関数の最大値・最小値の定理:
閉区間 で定義された連続関数 は、その区間で必ず最大値と最小値を持つ。つまり、ある が存在して、すべての に対して が成り立つ。
(2) 有界開区間上の連続関数で、最大値も最小値も存在しない例:
有界開区間 で定義された関数 を考える。
この関数は で連続である。
が 0 に近づくとき、 は 0 に近づくが、0 にはならない。
が 1 に近づくとき、 は 1 に近づくが、1 にはならない。
したがって、 は で最大値も最小値も持たない。
3. 最終的な答え
(1) 連続関数の最大値・最小値の定理:
閉区間 で定義された連続関数 は、その区間で必ず最大値と最小値を持つ。
(2) 有界開区間上の連続関数で、最大値も最小値も存在しない例:
, 定義域は