与えられた文章の空欄を埋める問題と、関数の連続性を調べる問題、および中間値の定理に関連する証明問題が出されています。

解析学関数の連続性極限中間値の定理合成関数微分
2025/7/13

1. 問題の内容

与えられた文章の空欄を埋める問題と、関数の連続性を調べる問題、および中間値の定理に関連する証明問題が出されています。

2. 解き方の手順

問題1
(1) 関数 f(x)f(x)x=ax=a で連続であるとは、limxaf(x)=f(a)\lim_{x \to a} f(x) = f(a) を満たすことをいいます。また、f(x)f(x) が定義域内のある区間 II 上で連続であるとは、f(x)f(x) がすべての xIx \in I で連続であることです。
(2) 多項式関数、指数関数、sin\sincos\cosR\mathbb{R} 上で連続です。無理関数は根号の中身が負でない区間で連続で、対数関数は真数(対数の中身)が正である区間で連続です。
(3) f(x)=ex2f(x) = e^{-x^2} は、g(x)=exg(x) = e^xh(x)=x2h(x) = -x^2 の合成関数です。
問題2
f(x)={sinxx(x0)1(x=0)f(x) = \begin{cases} \frac{\sin x}{x} & (x \neq 0) \\ 1 & (x = 0) \end{cases} の連続性を調べます。
x0x \neq 0 では、sinx\sin xxx は連続であり、x0x \neq 0 なので sinxx\frac{\sin x}{x} も連続です。
x=0x = 0 での連続性を調べるために、limx0f(x)\lim_{x \to 0} f(x) を計算します。
limx0sinxx=1\lim_{x \to 0} \frac{\sin x}{x} = 1 であり、f(0)=1f(0) = 1 なので、limx0f(x)=f(0)\lim_{x \to 0} f(x) = f(0) が成り立ちます。したがって、f(x)f(x)x=0x = 0 で連続です。
以上より、f(x)f(x)R\mathbb{R} 上で連続です。
問題3
(1) a<ba < b とし、関数 f(x)f(x) が有界閉区間 [a,b][a, b] 上で連続であるとき、f(a)f(a)f(b)f(b) の間の任意の値 α\alpha に対し、f(ξ)=αf(\xi) = \alpha を満たす ξ(a,b)\xi \in (a, b) が存在します。
(2) f(x)=x43f(x) = x^4 - 3 とします。f(x)f(x) は連続関数です。
f(0)=3<0f(0) = -3 < 0 であり、f(2)=243=163=13>0f(2) = 2^4 - 3 = 16 - 3 = 13 > 0 です。
中間値の定理より、f(ξ)=0f(\xi) = 0 となる ξ(0,2)\xi \in (0, 2) が存在します。すなわち、ξ43=0\xi^4 - 3 = 0 となる ξ\xi が存在します。ξ4=3\xi^4 = 3 より、ξ=34\xi = \sqrt[4]{3} です。
次に、34\sqrt[4]{3} が一意に存在することを示します。f(x)=x43f(x) = x^4 - 3 の導関数は f(x)=4x3f'(x) = 4x^3 です。x>0x > 0 において f(x)>0f'(x) > 0 なので、f(x)f(x)x>0x > 0 で単調増加です。したがって、f(x)=0f(x) = 0 となる xx はただ一つ存在します。よって、34\sqrt[4]{3} は一意に存在します。

3. 最終的な答え

問題1
(1) limxaf(x)\lim_{x \to a} f(x), II
(2) R\mathbb{R}, 真数
(3) exe^x, x2-x^2
問題2
f(x)f(x)R\mathbb{R} 上で連続である。
問題3
(1) 連続, f(ξ)=αf(\xi) = \alpha
(2) 証明は上記参照。

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