二つの曲線 $y = x^3 - 16x$ と $y = -x^3 - 2x^2 + a$ が、$x$ 座標が負の点で共通の接線を持つとき、以下の問いに答える問題です。 (1) $a$ の値を求める。 (2) 共通の接線 $l$ の方程式を求める。 (3) 2つの曲線で囲まれた図形の面積を求める。

解析学微分接線積分面積曲線
2025/6/30

1. 問題の内容

二つの曲線 y=x316xy = x^3 - 16xy=x32x2+ay = -x^3 - 2x^2 + a が、xx 座標が負の点で共通の接線を持つとき、以下の問いに答える問題です。
(1) aa の値を求める。
(2) 共通の接線 ll の方程式を求める。
(3) 2つの曲線で囲まれた図形の面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) aa の値を求める。
まず、2つの曲線が x=tx = t で共通の接線を持つと仮定します。このとき、t<0t < 0 です。
2つの曲線の x=tx = t での値が等しいので、
t316t=t32t2+at^3 - 16t = -t^3 - 2t^2 + a
a=2t3+2t216ta = 2t^3 + 2t^2 - 16t ...(1)
次に、2つの曲線の x=tx = t での微分係数が等しいので、
y=3x216y' = 3x^2 - 16
y=3x24xy' = -3x^2 - 4x
よって、
3t216=3t24t3t^2 - 16 = -3t^2 - 4t
6t2+4t16=06t^2 + 4t - 16 = 0
3t2+2t8=03t^2 + 2t - 8 = 0
(3t4)(t+2)=0(3t - 4)(t + 2) = 0
t=43,2t = \frac{4}{3}, -2
t<0t < 0 より、t=2t = -2
これを (1) に代入すると、
a=2(2)3+2(2)216(2)=2(8)+2(4)+32=16+8+32=24a = 2(-2)^3 + 2(-2)^2 - 16(-2) = 2(-8) + 2(4) + 32 = -16 + 8 + 32 = 24
したがって、a=24a = 24
(2) 接線 ll の方程式を求める。
t=2t = -2 のとき、y=(2)316(2)=8+32=24y = (-2)^3 - 16(-2) = -8 + 32 = 24
よって、接点の座標は (2,24)(-2, 24)
接線の傾きは 3t216=3(2)216=1216=43t^2 - 16 = 3(-2)^2 - 16 = 12 - 16 = -4
接線の方程式は y24=4(x+2)y - 24 = -4(x + 2)
y=4x8+24y = -4x - 8 + 24
y=4x+16y = -4x + 16
(3) 2つの曲線で囲まれた図形の面積を求める。
2つの曲線の交点を求める。
x316x=x32x2+24x^3 - 16x = -x^3 - 2x^2 + 24
2x3+2x216x24=02x^3 + 2x^2 - 16x - 24 = 0
x3+x28x12=0x^3 + x^2 - 8x - 12 = 0
(x+2)(x2x6)=0(x + 2)(x^2 - x - 6) = 0
(x+2)(x3)(x+2)=0(x + 2)(x - 3)(x + 2) = 0
(x+2)2(x3)=0(x + 2)^2 (x - 3) = 0
x=2,3x = -2, 3
求める面積は
S=23[(x32x2+24)(x316x)]dxS = \int_{-2}^{3} [(-x^3 - 2x^2 + 24) - (x^3 - 16x)] dx
S=23(2x32x2+16x+24)dxS = \int_{-2}^{3} (-2x^3 - 2x^2 + 16x + 24) dx
S=[12x423x3+8x2+24x]23S = [-\frac{1}{2}x^4 - \frac{2}{3}x^3 + 8x^2 + 24x]_{-2}^{3}
S=(12(34)23(33)+8(32)+24(3))(12(2)423(2)3+8(2)2+24(2))S = (-\frac{1}{2}(3^4) - \frac{2}{3}(3^3) + 8(3^2) + 24(3)) - (-\frac{1}{2}(-2)^4 - \frac{2}{3}(-2)^3 + 8(-2)^2 + 24(-2))
S=(81218+72+72)(8+163+3248)S = (-\frac{81}{2} - 18 + 72 + 72) - (-8 + \frac{16}{3} + 32 - 48)
S=(812+126)(16324)S = (-\frac{81}{2} + 126) - (\frac{16}{3} - 24)
S=126812163+24S = 126 - \frac{81}{2} - \frac{16}{3} + 24
S=150243+326=1502756=9002756=6256S = 150 - \frac{243 + 32}{6} = 150 - \frac{275}{6} = \frac{900 - 275}{6} = \frac{625}{6}

3. 最終的な答え

(1) a=24a = 24
(2) y=4x+16y = -4x + 16
(3) 6256\frac{625}{6}

「解析学」の関連問題

与えられた6つの関数のグラフの概形を描く問題です。それぞれの関数は、(1) $y = x^4 - 2x^2$, (2) $y = (x-1)^3(x-3)$, (3) $y = \frac{1}{x^...

グラフ関数の概形微分増減極値変曲点
2025/6/30

$a > 0$ とする。2次関数 $y = x(a-x)$ のグラフと $x$ 軸で囲まれた図形の面積が4となるとき、$a$ の値を求める。

積分二次関数面積
2025/6/30

与えられた経済数学の問題について、以下の問題を解く。 * Q2: 関数 $f(x) = 2x^3 + 3x^2 - 12x + 4$ (ただし $0 \le x \le 2$)の最大値を求める。 ...

最大値最小値微分凸関数関数のグラフ
2025/6/30

平面 $x=0, x=1, y=0, y=1, z=0, z=1$ で囲まれる立方体を $V$ とする。その表面のうち、$xy$ 平面上にない部分を $A$ とする。ベクトル場 $\mathbf{a}...

ベクトル解析ストークスの定理面積分線積分
2025/6/30

3次曲線 $y = ax^3 + bx^2 + cx + d$ が $x = 2$ で $x$ 軸に接し、原点における接線の方程式が $y = -2x$ であるとき、定数 $a, b, c, d$ の...

微分3次関数接線方程式
2025/6/30

3次曲線 $y = ax^3 + bx^2 + cx + d$ があり、以下の条件が与えられています。 * $x = 2$ で $x$ 軸に接する。 * 原点における接線の方程式が $y = ...

3次曲線微分接線方程式
2025/6/30

3次曲線 $y = ax^3 + bx^2 + cx + d$ が $x=2$ で $x$ 軸に接しており、原点における接線の方程式が $y = -2x$ である。このとき、定数 $a, b, c, ...

微分3次関数接線方程式
2025/6/30

$y = x^4 - 2x^2$ のグラフの概形を描く。

グラフ微分増減極値
2025/6/30

2つの曲線 $y=x^2$ と $y^2=-x$ で囲まれた領域の面積を求めます。

積分面積曲線定積分
2025/6/30

与えられた極限を計算する問題です。 $\lim_{x \to 1} \frac{x+2}{(x-1)^2}$

極限関数の極限発散
2025/6/30