数直線上の点Pが原点からスタートし、正の方向に5進み、次に負の方向に5/2進む。その後は正と負の方向に前の半分ずつ進むとき、以下の問に答えます。 (1) 5回目に移動した点P5のx座標を求めます。 (2) これを無限に繰り返したとき、点Pが近づくx座標を求めます。

解析学数列無限等比級数級数極限
2025/6/30

1. 問題の内容

数直線上の点Pが原点からスタートし、正の方向に5進み、次に負の方向に5/2進む。その後は正と負の方向に前の半分ずつ進むとき、以下の問に答えます。
(1) 5回目に移動した点P5のx座標を求めます。
(2) これを無限に繰り返したとき、点Pが近づくx座標を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 5回目に移動した点P5のx座標を求める。
点Pの座標を xnx_n とする。
1回目: x1=5x_1 = 5
2回目: x2=552x_2 = 5 - \frac{5}{2}
3回目: x3=552+54x_3 = 5 - \frac{5}{2} + \frac{5}{4}
4回目: x4=552+5458x_4 = 5 - \frac{5}{2} + \frac{5}{4} - \frac{5}{8}
5回目: x5=552+5458+516x_5 = 5 - \frac{5}{2} + \frac{5}{4} - \frac{5}{8} + \frac{5}{16}
これは初項5、公比-1/2の等比数列の和です。
x5=5k=04(12)k=51(12)51(12)=51+13232=5333232=5333223=51116=5516x_5 = 5 \sum_{k=0}^{4} (-\frac{1}{2})^k = 5 \cdot \frac{1 - (-\frac{1}{2})^5}{1 - (-\frac{1}{2})} = 5 \cdot \frac{1 + \frac{1}{32}}{\frac{3}{2}} = 5 \cdot \frac{\frac{33}{32}}{\frac{3}{2}} = 5 \cdot \frac{33}{32} \cdot \frac{2}{3} = 5 \cdot \frac{11}{16} = \frac{55}{16}
(2) 無限に繰り返したときの点Pのx座標を求める。
これは無限等比級数の和なので、
x=5k=0(12)k=511(12)=5132=523=103x = 5 \sum_{k=0}^{\infty} (-\frac{1}{2})^k = 5 \cdot \frac{1}{1 - (-\frac{1}{2})} = 5 \cdot \frac{1}{\frac{3}{2}} = 5 \cdot \frac{2}{3} = \frac{10}{3}

3. 最終的な答え

(1) 5516\frac{55}{16}
(2) 103\frac{10}{3}

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