放物線 $y = x^2$ 上の点Pと定点A$(2, \frac{1}{2})$との距離$l$の最小値を求める問題です。

解析学微分距離の最小化関数の最小値放物線
2025/6/30

1. 問題の内容

放物線 y=x2y = x^2 上の点Pと定点A(2,12)(2, \frac{1}{2})との距離llの最小値を求める問題です。

2. 解き方の手順

点Pの座標を(t,t2)(t, t^2)とします。点A(2,12)(2, \frac{1}{2})と点P(t,t2)(t, t^2)の距離llは、
l=(t2)2+(t212)2l = \sqrt{(t-2)^2 + (t^2 - \frac{1}{2})^2}
となります。
l2l^2を計算すると、
l2=(t2)2+(t212)2=t24t+4+t4t2+14=t44t+174l^2 = (t-2)^2 + (t^2 - \frac{1}{2})^2 = t^2 - 4t + 4 + t^4 - t^2 + \frac{1}{4} = t^4 - 4t + \frac{17}{4}
l2l^2f(t)f(t)と置くと、
f(t)=t44t+174f(t) = t^4 - 4t + \frac{17}{4}
f(t)f(t)を最小にするttを求めるために、f(t)f(t)を微分します。
f(t)=4t34=4(t31)f'(t) = 4t^3 - 4 = 4(t^3 - 1)
f(t)=0f'(t) = 0となるのは、t=1t = 1のときです。
t<1t < 1のとき、f(t)<0f'(t) < 0であり、t>1t > 1のとき、f(t)>0f'(t) > 0であるため、t=1t = 1f(t)f(t)は最小値を取ります。
t=1t = 1のとき、f(1)=144(1)+174=14+174=3+174=12+174=54f(1) = 1^4 - 4(1) + \frac{17}{4} = 1 - 4 + \frac{17}{4} = -3 + \frac{17}{4} = \frac{-12 + 17}{4} = \frac{5}{4}
l2=54l^2 = \frac{5}{4}なので、l=54=52l = \sqrt{\frac{5}{4}} = \frac{\sqrt{5}}{2}

3. 最終的な答え

52\frac{\sqrt{5}}{2}

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