生徒会役員(会長、副会長、議長)を選出する選挙があり、全体の投票数は240票です。 (1) 会長に選ばれるために必要な得票数、 (2) 会長、副会長、議長のいずれかに選ばれるために必要な得票数 をそれぞれ求めます。
2025/6/30
1. 問題の内容
生徒会役員(会長、副会長、議長)を選出する選挙があり、全体の投票数は240票です。
(1) 会長に選ばれるために必要な得票数、
(2) 会長、副会長、議長のいずれかに選ばれるために必要な得票数
をそれぞれ求めます。
2. 解き方の手順
(1) 会長になるためには、他の候補者よりも多くの票を得る必要があります。最も少ない得票数で会長になるには、自分以外のすべての候補者の得票数が同じで、自分の得票数がその数よりも1多い必要があります。仮に候補者が自分を含めてn人いるとすると、自分以外のn-1人の候補者の票がなるべく均等に分かれるように考えます。ただし、ここでは具体的な候補者数が不明なので、得票数だけで考える必要があります。過半数よりも1票多い票数を獲得すれば確実に当選します。
全体の投票数は240票なので、過半数は 票です。したがって、120票に1票を加えた121票を獲得すれば確実に会長になることができます。
(2) 会長、副会長、議長のいずれかになるためには、上位3位以内に入る必要があります。 最も少ない得票数で上位3位以内に入るためには、自分以外のすべての候補者の得票数が同じで、4位以下の候補者の得票数よりも1票多い必要があります。ここでは、上位3人が当選することを考慮して考えます。上位3人に入るためには、下位の票をできるだけ少なくし、自分よりも上位の2人の票がなるべく多くなるように配分します。
仮に3人が同数だったとすると、 票になります。
3人が同数で並んだ際に、4人目が80票だと上位3人に入れなくなってしまうので、4人目以降の票数はできるだけ少なくする必要があります。
下位の人が0票だとして、上位3人が同数で並んだ時を考えてみます。
この場合、3人の合計が240票になればよく、 となるので、81票以上獲得すれば必ず上位3位以内に入れます。
3. 最終的な答え
(1) 会長:121票
(2) 会長、副会長、議長のうち、いずれかの役員:81票