与えられた極限を計算します。 $$ \lim_{x \to \infty} \left(1 - \frac{1}{2x}\right)^x $$

解析学極限指数関数e
2025/6/30

1. 問題の内容

与えられた極限を計算します。
\lim_{x \to \infty} \left(1 - \frac{1}{2x}\right)^x

2. 解き方の手順

この極限は、ee の定義に関連する形をしています。ee の定義は以下のように書けます。
\lim_{n \to \infty} \left(1 + \frac{1}{n}\right)^n = e
与えられた極限をこの形に近づけるために、変数変換を行います。
n=2xn = -2x と置くと、xx \to \infty のとき nn \to -\infty となります。
\lim_{x \to \infty} \left(1 - \frac{1}{2x}\right)^x = \lim_{n \to -\infty} \left(1 + \frac{1}{n}\right)^{-\frac{n}{2}}
指数法則を用いて変形します。
\lim_{n \to -\infty} \left(1 + \frac{1}{n}\right)^{-\frac{n}{2}} = \lim_{n \to -\infty} \left[\left(1 + \frac{1}{n}\right)^n\right]^{-\frac{1}{2}}
ここで、limn(1+1n)n=e\lim_{n \to -\infty} \left(1 + \frac{1}{n}\right)^n = e を用いると、
\lim_{n \to -\infty} \left[\left(1 + \frac{1}{n}\right)^n\right]^{-\frac{1}{2}} = e^{-\frac{1}{2}} = \frac{1}{\sqrt{e}}

3. 最終的な答え

1e\frac{1}{\sqrt{e}}

「解析学」の関連問題

与えられた定積分を計算する問題です。 (1) $\int_{-1}^{2} (-3t^2 + t + 1) dt$ (2) $\int_{-1}^{1} 2(y+3)(y-2) dy$

定積分積分不定積分
2025/6/30

以下の3つの関数の導関数を求める問題です。 * $2x^2 + 1$ * $x + \sin{x}$ * $x^2 + \ln{|x|}$

導関数微分関数の微分
2025/6/30

次の2つの定積分を計算します。 (1) $\int_{-1}^{2} (-3t^2 + t + 1) dt$ (2) $\int_{-1}^{2} 2(y+3)(y-2) dy$

定積分積分計算
2025/6/30

与えられた関数を微分する問題です。具体的には、以下の7つの関数を微分します。 (1) $((x^2 - 1)(x^3 + 1))'$ (2) $(xe^x)'$ (3) $(x \cos x)'$ (...

微分積の微分法合成関数の微分法
2025/6/30

与えられた関数の積の微分を計算する問題です。積の微分公式 $\(f(x)g(x))' = f'(x)g(x) + f(x)g'(x)$ を用いて、以下の7つの関数について微分を求めます。 (1) $\...

微分積の微分関数
2025/6/30

関数 $x + \sin x$ の導関数を求める問題です。つまり、 $\qquad (x + \sin x)'$ を計算します。

微分導関数三角関数
2025/6/30

以下の極限を計算する問題です。 $\lim_{n \to \infty} (1 + \frac{1}{n-1})^{-n+1}$

極限数列自然対数の底e
2025/6/30

次の2つの定積分を計算します。 (1) $\int_0^2 (x^2 + 4x - 5) dx$ (2) $\int_2^3 (x-2)(x-3) dx$

定積分積分不定積分多項式
2025/6/30

$\log_{10}|x|$ の導関数を求める問題です。つまり、 $(\log_{10}|x|)'$ を計算します。

対数関数導関数微分
2025/6/30

$0 \le x \le 2\pi$ の範囲で、以下の各関数の極値を求めます。 (1) $f(x) = \sin 2x - 2\cos x$ (2) $f(x) = \sin x (1 + \cos ...

極値三角関数導関数微分
2025/6/30