台形ABCDにおいて、AB = 7, BC = 6, CD = 3, ∠B = ∠C = 90°とする。点PはAを出発し、台形の辺上をB, C, Dの順にDまで動く。点PがAから動いた道のりを $x$ 、△APDの面積を $y$ とする。以下の問いに答える。 (1) 点Pが辺AB上を動くとき、$y$ を $x$ の式で表す。 (2) 点Pが辺BC上を動くとき、$y$ を $x$ の式で表す。 (3) 点Pが辺CD上を動くとき、$y$ を $x$ の式で表す。 (4) $y$ の値が台形ABCDの面積の半分になるときの $x$ の値を求める。

幾何学台形面積関数座標平面
2025/6/30

1. 問題の内容

台形ABCDにおいて、AB = 7, BC = 6, CD = 3, ∠B = ∠C = 90°とする。点PはAを出発し、台形の辺上をB, C, Dの順にDまで動く。点PがAから動いた道のりを xx 、△APDの面積を yy とする。以下の問いに答える。
(1) 点Pが辺AB上を動くとき、yyxx の式で表す。
(2) 点Pが辺BC上を動くとき、yyxx の式で表す。
(3) 点Pが辺CD上を動くとき、yyxx の式で表す。
(4) yy の値が台形ABCDの面積の半分になるときの xx の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点Pが辺AB上を動くとき
AP = xx である。△APDの面積 yy は、底辺をAP、高さをCDと考えると、
y=12x3y = \frac{1}{2} \cdot x \cdot 3
y=32xy = \frac{3}{2}x
(2) 点Pが辺BC上を動くとき
AB + BP = xx なので、BP = x7x - 7。PC = 6 - (x - 7) = 13 - x。
△APDの面積 yy は、台形ABCDの面積から△ABPと△PCDを引いたものとして求められる。
台形ABCDの面積は、12(7+3)6=30\frac{1}{2} (7 + 3) \cdot 6 = 30
△ABPの面積は、127(x7)=72x492\frac{1}{2} \cdot 7 \cdot (x-7) = \frac{7}{2}x - \frac{49}{2}
△PCDの面積は、123(13x)=39232x\frac{1}{2} \cdot 3 \cdot (13-x) = \frac{39}{2} - \frac{3}{2}x
よって、
y=30(72x492)(39232x)y = 30 - (\frac{7}{2}x - \frac{49}{2}) - (\frac{39}{2} - \frac{3}{2}x)
y=3072x+492392+32xy = 30 - \frac{7}{2}x + \frac{49}{2} - \frac{39}{2} + \frac{3}{2}x
y=3042x+102y = 30 - \frac{4}{2}x + \frac{10}{2}
y=352xy = 35 - 2x
(3) 点Pが辺CD上を動くとき
AB + BC + CP = xx なので、CP = x76=x13x - 7 - 6 = x - 13。PD = 3 - (x - 13) = 16 - x。
△APDの面積 yy は、底辺をPD、高さをADと考えると、
台形ABCDの面積は、12(7+3)6=30\frac{1}{2} (7 + 3) \cdot 6 = 30
AD = (73)2+62\sqrt{(7-3)^2+6^2} = 16+36\sqrt{16+36} = 52\sqrt{52}. 
△APDの面積 yy は、12×AD×h\frac{1}{2} \times AD \times h, hはPからADに引いた垂線.
△APDの面積 yy は、台形ABCDの面積から△ABPと△BCPを引いたものとして求められる。
△ADPの面積 yy は、台形ABCDの面積から四角形ABCPを引いたものと考える。
y=1267+126(x13)y = \frac{1}{2} \cdot 6 \cdot 7 + \frac{1}{2} \cdot 6 \cdot (x-13)
y=21y= 21
y=306(x13)2y = 30 - \frac{6(x-13)}{2}
CDの式は、CD = x13x-13 
三角形APDの面積を求める
y = 21
(4) yy の値が台形ABCDの面積の半分になるときの xx の値を求める。
台形ABCDの面積は30なので、半分は15。
(1)の場合: 32x=15\frac{3}{2}x = 15 より x=10x = 10。これはABの範囲(0 <= x <= 7)を超えているので不適。
(2)の場合: 352x=1535 - 2x = 15 より 2x=202x = 20, x=10x = 10。これはBCの範囲(7 <= x <= 13)に含まれるので適する。
(3)の場合: y=21 よりyy は一定値であり、面積の半分にはなり得ない。

3. 最終的な答え

(1) y=32xy = \frac{3}{2}x
(2) y=352xy = 35 - 2x
(3) y=21y = 21
(4) x=10x = 10

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