1の4乗根を求める。つまり、$z^4 = 1$ を満たす複素数 $z$ をすべて求める。

代数学複素数複素平面ド・モアブルの定理方程式
2025/6/30

1. 問題の内容

1の4乗根を求める。つまり、z4=1z^4 = 1 を満たす複素数 zz をすべて求める。

2. 解き方の手順

zz を複素数とすると、z=r(cosθ+isinθ)z = r(\cos\theta + i\sin\theta) と表せる(極形式)。
z4=r4(cos4θ+isin4θ)z^4 = r^4(\cos 4\theta + i\sin 4\theta) となる。
z4=1z^4 = 1 なので、r4(cos4θ+isin4θ)=1=1+0i=1(cos0+isin0)r^4(\cos 4\theta + i\sin 4\theta) = 1 = 1 + 0i = 1(\cos 0 + i\sin 0)
両辺の絶対値を比較すると、r4=1r^4 = 1rr は正の実数なので、r=1r = 1
両辺の偏角を比較すると、4θ=0+2kπ4\theta = 0 + 2k\pikkは整数)。
したがって、θ=kπ2\theta = \frac{k\pi}{2}
k=0,1,2,3k = 0, 1, 2, 3 に対して、異なる解が得られる。
k=0k = 0 のとき、θ=0\theta = 0 なので、z=cos0+isin0=1z = \cos 0 + i\sin 0 = 1
k=1k = 1 のとき、θ=π2\theta = \frac{\pi}{2} なので、z=cosπ2+isinπ2=iz = \cos \frac{\pi}{2} + i\sin \frac{\pi}{2} = i
k=2k = 2 のとき、θ=π\theta = \pi なので、z=cosπ+isinπ=1z = \cos \pi + i\sin \pi = -1
k=3k = 3 のとき、θ=3π2\theta = \frac{3\pi}{2} なので、z=cos3π2+isin3π2=iz = \cos \frac{3\pi}{2} + i\sin \frac{3\pi}{2} = -i
k=4k = 4 以降は、k=0,1,2,3k = 0, 1, 2, 3 のいずれかと一致する。

3. 最終的な答え

1の4乗根は、1,i,1,i1, i, -1, -i である。

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