与えられた2つの直線 $l_1: (a-1)(x+1) - (a+1)y = 0$ と $l_2: ax - y - 1 = 0$ について、以下の問いに答えます。 (1) 直線 $l_1$ が $a$ の値によらず通る定点の座標を求めます。 (2) $a$ が実数全体を動くとき、直線 $l_1$ と $l_2$ の交点の軌跡を求めます。

幾何学直線軌跡連立方程式
2025/6/30

1. 問題の内容

与えられた2つの直線 l1:(a1)(x+1)(a+1)y=0l_1: (a-1)(x+1) - (a+1)y = 0l2:axy1=0l_2: ax - y - 1 = 0 について、以下の問いに答えます。
(1) 直線 l1l_1aa の値によらず通る定点の座標を求めます。
(2) aa が実数全体を動くとき、直線 l1l_1l2l_2 の交点の軌跡を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 直線 l1l_1 の式を aa について整理します。
(a1)(x+1)(a+1)y=0(a-1)(x+1) - (a+1)y = 0
a(x+1)(x+1)ayy=0a(x+1) - (x+1) - ay - y = 0
a(x+1y)(x+1+y)=0a(x+1-y) - (x+1+y) = 0
これが任意の aa に対して成り立つためには、
x+1y=0x+1-y = 0 かつ x+1+y=0x+1+y = 0 である必要があります。
これら2つの式を連立させて解きます。
x+1y=0x+1-y = 0
x+1+y=0x+1+y = 0
2つの式を足すと、
2(x+1)=02(x+1) = 0
x+1=0x+1 = 0
x=1x = -1
x=1x = -1x+1y=0x+1-y=0 に代入すると、
1+1y=0-1+1-y = 0
y=0y = 0
したがって、定点の座標は (1,0)(-1, 0) です。
(2) 直線 l1l_1l2l_2 の交点の軌跡を求めます。
l1:(a1)(x+1)(a+1)y=0l_1: (a-1)(x+1) - (a+1)y = 0
l2:axy1=0l_2: ax - y - 1 = 0
l1l_1 より、 a(x+1y)(x+1+y)=0a(x+1-y) - (x+1+y) = 0 なので、
a=x+1+yx+1ya = \frac{x+1+y}{x+1-y} (ただし、x+1y0x+1-y \neq 0
これを l2l_2 に代入すると、
(x+1+yx+1y)xy1=0(\frac{x+1+y}{x+1-y})x - y - 1 = 0
(x+1+y)x(y+1)(x+1y)=0(x+1+y)x - (y+1)(x+1-y) = 0
x2+x+xy(xy+xy2+y+x+1y)=0x^2 + x + xy - (xy + x - y^2 + y + x + 1 - y) = 0
x2+x+xyxyx+y2yx1+y=0x^2 + x + xy - xy - x + y^2 - y - x - 1 + y = 0
x2x+y21=0x^2 - x + y^2 - 1 = 0
x2x+14+y2=1+14x^2 - x + \frac{1}{4} + y^2 = 1 + \frac{1}{4}
(x12)2+y2=54(x - \frac{1}{2})^2 + y^2 = \frac{5}{4}
これは中心 (12,0)(\frac{1}{2}, 0), 半径 52\frac{\sqrt{5}}{2} の円です。
ただし、x+1y=0x+1-y = 0 のとき、 aa が定まらないので、l1l_1l2l_2 は交点を持ちません。
y=x+1y = x+1(x12)2+y2=54(x - \frac{1}{2})^2 + y^2 = \frac{5}{4} に代入すると、
(x12)2+(x+1)2=54(x - \frac{1}{2})^2 + (x+1)^2 = \frac{5}{4}
x2x+14+x2+2x+1=54x^2 - x + \frac{1}{4} + x^2 + 2x + 1 = \frac{5}{4}
2x2+x+54=542x^2 + x + \frac{5}{4} = \frac{5}{4}
2x2+x=02x^2 + x = 0
x(2x+1)=0x(2x+1) = 0
x=0,12x = 0, -\frac{1}{2}
x=0x=0 のとき y=1y=1x=12x=-\frac{1}{2} のとき y=12y=\frac{1}{2}
(0,1)(0,1), (12,12)(-\frac{1}{2}, \frac{1}{2}) は円上の点です。
l2l_2 に代入すると、
axy1=0ax-y-1 = 0 より、 a011=0a\cdot0 - 1 - 1 = 0 (矛盾)
a(12)121=0a(-\frac{1}{2}) - \frac{1}{2} - 1 = 0
12a=32-\frac{1}{2}a = \frac{3}{2}
a=3a = -3
したがって、軌跡は円 (x12)2+y2=54(x - \frac{1}{2})^2 + y^2 = \frac{5}{4} ただし、(0,1)(0,1)を除く。

3. 最終的な答え

(1) 定点の座標: (1,0)(-1, 0)
(2) 交点の軌跡: (x12)2+y2=54(x - \frac{1}{2})^2 + y^2 = \frac{5}{4} ただし、(0,1)(0,1) を除く。

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