与えられた条件から円の方程式を求めたり、与えられた円の方程式から中心の座標と半径を求める問題です。具体的には、 (1) 中心と半径が与えられたときの円の方程式を求める。 (2) 円の方程式が与えられたとき、中心の座標と半径を求める。 (3) 円の直径の両端の座標が与えられたとき、円の方程式を求める。 (4) 円の方程式が与えられたとき、中心の座標と半径を求める。

幾何学円の方程式座標半径中心平方完成
2025/6/30

1. 問題の内容

与えられた条件から円の方程式を求めたり、与えられた円の方程式から中心の座標と半径を求める問題です。具体的には、
(1) 中心と半径が与えられたときの円の方程式を求める。
(2) 円の方程式が与えられたとき、中心の座標と半径を求める。
(3) 円の直径の両端の座標が与えられたとき、円の方程式を求める。
(4) 円の方程式が与えられたとき、中心の座標と半径を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円の方程式の一般形は (xa)2+(yb)2=r2(x-a)^2 + (y-b)^2 = r^2 であり、ここで (a,b)(a, b) は中心の座標、 rr は半径です。
* ①中心 (1,2)(1, -2), 半径 33 の円の方程式は、(x1)2+(y(2))2=32(x-1)^2 + (y-(-2))^2 = 3^2 より、(x1)2+(y+2)2=9(x-1)^2 + (y+2)^2 = 9 となります。
* ②原点 (0,0)(0, 0) を中心とする半径 44 の円の方程式は、(x0)2+(y0)2=42(x-0)^2 + (y-0)^2 = 4^2 より、x2+y2=16x^2 + y^2 = 16 となります。
(2) 円の方程式が与えられたとき、中心の座標と半径を求めます。
* ① (x+2)2+(y1)2=10(x+2)^2 + (y-1)^2 = 10 は、中心 (2,1)(-2, 1), 半径 10\sqrt{10} の円を表します。
* ② x2+y2=12x^2 + y^2 = 12 は、中心 (0,0)(0, 0), 半径 12=23\sqrt{12} = 2\sqrt{3} の円を表します。
(3) 円の直径の両端の座標が与えられたとき、円の方程式を求めます。
* ① A(1,2),B(5,6)A(1, 2), B(5, 6) を直径の両端とする円の中心は、線分 ABAB の中点であるため、中心の座標は (1+52,2+62)=(3,4)(\frac{1+5}{2}, \frac{2+6}{2}) = (3, 4) となります。半径は、中心から点 AA までの距離なので、(31)2+(42)2=22+22=8=22\sqrt{(3-1)^2 + (4-2)^2} = \sqrt{2^2 + 2^2} = \sqrt{8} = 2\sqrt{2} となります。したがって、円の方程式は (x3)2+(y4)2=(22)2(x-3)^2 + (y-4)^2 = (2\sqrt{2})^2 より、(x3)2+(y4)2=8(x-3)^2 + (y-4)^2 = 8 となります。
* ② A(1,4),B(3,2)A(-1, 4), B(3, 2) を直径の両端とする円の中心は、線分 ABAB の中点であるため、中心の座標は (1+32,4+22)=(1,3)(\frac{-1+3}{2}, \frac{4+2}{2}) = (1, 3) となります。半径は、中心から点 AA までの距離なので、(1(1))2+(34)2=22+(1)2=5\sqrt{(1-(-1))^2 + (3-4)^2} = \sqrt{2^2 + (-1)^2} = \sqrt{5} となります。したがって、円の方程式は (x1)2+(y3)2=(5)2(x-1)^2 + (y-3)^2 = (\sqrt{5})^2 より、(x1)2+(y3)2=5(x-1)^2 + (y-3)^2 = 5 となります。
(4) 円の方程式が与えられたとき、中心の座標と半径を求めます。
* ① x2+y24x+6y+4=0x^2 + y^2 - 4x + 6y + 4 = 0 を変形します。(x24x)+(y2+6y)+4=0(x^2 - 4x) + (y^2 + 6y) + 4 = 0 となり、平方完成を行うと、(x24x+4)+(y2+6y+9)+449=0(x^2 - 4x + 4) + (y^2 + 6y + 9) + 4 - 4 - 9 = 0 となります。よって、(x2)2+(y+3)2=9(x-2)^2 + (y+3)^2 = 9 となり、中心 (2,3)(2, -3), 半径 33 の円を表します。
* ② x2+y2+2x=0x^2 + y^2 + 2x = 0 を変形します。(x2+2x)+y2=0(x^2 + 2x) + y^2 = 0 となり、平方完成を行うと、(x2+2x+1)+y21=0(x^2 + 2x + 1) + y^2 - 1 = 0 となります。よって、(x+1)2+y2=1(x+1)^2 + y^2 = 1 となり、中心 (1,0)(-1, 0), 半径 11 の円を表します。

3. 最終的な答え

(1) ① (x1)2+(y+2)2=9(x-1)^2 + (y+2)^2 = 9
x2+y2=16x^2 + y^2 = 16
(2) ① 中心 (2,1)(-2, 1), 半径 10\sqrt{10}
② 中心 (0,0)(0, 0), 半径 232\sqrt{3}
(3) ① (x3)2+(y4)2=8(x-3)^2 + (y-4)^2 = 8
(x1)2+(y3)2=5(x-1)^2 + (y-3)^2 = 5
(4) ① 中心 (2,3)(2, -3), 半径 33
② 中心 (1,0)(-1, 0), 半径 11

「幾何学」の関連問題

三角形OABにおいて、|OA| = 3, |AB| = 5, $\vec{OA} \cdot \vec{OB} = 10$が与えられています。三角形OABの内接円の中心をIとし、内接円と辺OAの接点を...

ベクトル三角形内接円ベクトル方程式
2025/6/30

(ア)(i) 二等辺三角形ABC (AB=AC) の内側に点Pを取り、PB=PCとする。線分AP, PCを隣り合う2辺とする平行四辺形APCQを作る。三角形ABPと三角形CAQが合同であることを証明す...

合同二等辺三角形平行四辺形方程式算数
2025/6/30

$0 < \alpha < \frac{\pi}{2}$ で、$\cos\alpha = \frac{2}{3}$ のとき、$\tan \frac{\alpha}{2}$ の値を求めよ。

三角関数半角の公式角度三角比
2025/6/30

2直線 $x - y - 1 = 0$ と $x + 2y - 4 = 0$ の交点と、点 $(3, -1)$ を通る直線 $l$ の方程式を求めます。

直線交点連立方程式方程式
2025/6/30

一辺の長さが4の正三角形ABCにおいて、ABを1:3に内分する点をP1とする。P1からBCへ垂線を下ろし、その足をP2とする。同様にP2からCAへ垂線を下ろし、その足をP3とする。P3からABへ垂線を...

正三角形垂線数列漸化式三角比
2025/6/30

(1) 点(1, -3)と直線 $2x + y - 5 = 0$ の距離を求める。 (2) 原点Oと直線 $y = -3x + 5$ の距離を求める。

距離点と直線の距離公式有理化
2025/6/30

一辺の長さが4の正三角形ABCがあり、辺ABを1:3に内分する点をP1とする。P1から辺BCに下ろした垂線の足をP2、P2から辺CAに下ろした垂線の足をP3、P3から辺ABに下ろした垂線の足をP4とす...

正三角形漸化式等比数列三角比
2025/6/30

## 問題の内容

空間図形立方体三角形三平方の定理余弦定理面積
2025/6/30

三角形ABCにおいて、与えられた情報から残りの辺の長さと角の大きさを求めます。 (1) $b=3$, $c=\sqrt{3}$, $B=60^\circ$ (2) $b=2\sqrt{3}$, $c=...

三角形正弦定理辺の長さ角の大きさ
2025/6/30

与えられた6つの直線の中から、互いに垂直な直線の組み合わせを番号で答える問題です。

直線垂直傾き一次関数
2025/6/30