赤色の玉が6個、黒色の玉が2個、透明な玉が1個、合計9個の玉がある。 (1) これらを1列に並べる方法は何通りあるか。 (2) これらを円形に並べる方法は何通りあるか。 (3) これらの玉に糸を通して首輪を作る方法は何通りあるか。

確率論・統計学順列円順列組み合わせ重複順列
2025/6/30
はい、承知いたしました。問題文を読んで、順に解いていきます。

1. 問題の内容

赤色の玉が6個、黒色の玉が2個、透明な玉が1個、合計9個の玉がある。
(1) これらを1列に並べる方法は何通りあるか。
(2) これらを円形に並べる方法は何通りあるか。
(3) これらの玉に糸を通して首輪を作る方法は何通りあるか。

2. 解き方の手順

(1) 1列に並べる場合
これは同じものを含む順列の問題です。9個の玉を並べる順列の総数は9!ですが、同じ色の玉の並べ替えは区別できないので、赤色の玉6個の並べ替え6!と黒色の玉2個の並べ替え2!で割る必要があります。
したがって、1列に並べる方法の数は
9!6!2!\frac{9!}{6!2!}
=9×8×7×6!6!×2×1=\frac{9 \times 8 \times 7 \times 6!}{6! \times 2 \times 1}
=9×4×7=36×7=252=9 \times 4 \times 7 = 36 \times 7=252通りです。
(2) 円形に並べる場合
円順列の考え方を使います。まず、(1)で求めた1列に並べる総数を考え、9で割ると円順列の総数が出ると思いがちですが、同じものを含む順列の場合は、少し注意が必要です。
まず固定する玉を決めます。透明な玉が1つだけなので、これを固定して考えます。
透明な玉を固定すると、残りの8個の玉(赤色6個、黒色2個)を並べる順列の問題となります。
これは、8個の玉を1列に並べるのと同じ考え方で、
8!6!2!=8×72×1=28\frac{8!}{6!2!} = \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 28通りです。
(3) 首輪を作る場合(じゅず順列)
円順列の場合に加えて、裏返すことができる場合を考えます。円順列の数を2で割ればよいのですが、割り切れない場合があるので注意が必要です。
今回の場合は、円順列の数が28通りですので、
282=14\frac{28}{2}=14通りです。

3. 最終的な答え

(1) 1列に並べる方法:252通り
(2) 円形に並べる方法:28通り
(3) 首輪を作る方法:14通り

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