点Pが円 $x^2 + (y-1)^2 = 9$ の周上を動くとき、点A(6, 0)と点Pを結ぶ線分APを2:1に外分する点Qの軌跡を求め、さらに線分AQの長さの最大値を求める問題です。

幾何学軌跡外分距離最大値
2025/6/30

1. 問題の内容

点Pが円 x2+(y1)2=9x^2 + (y-1)^2 = 9 の周上を動くとき、点A(6, 0)と点Pを結ぶ線分APを2:1に外分する点Qの軌跡を求め、さらに線分AQの長さの最大値を求める問題です。

2. 解き方の手順

* 点Pの座標を(s,t)(s, t)、点Qの座標を(x,y)(x, y)とおきます。
点Pは円 x2+(y1)2=9x^2 + (y-1)^2 = 9 上の点なので、s2+(t1)2=9s^2 + (t-1)^2 = 9 が成り立ちます。
* 点Qは線分APを2:1に外分するので、点A, P, Qの位置ベクトルについて、AQ=2AP\overrightarrow{AQ} = 2\overrightarrow{AP}が成り立ちます。
これを成分で表すと、(x6,y)=2(s6,t0)(x - 6, y) = 2(s - 6, t - 0) となります。
したがって、x6=2(s6)x - 6 = 2(s - 6)y=2ty = 2t が成り立ちます。
これらの式から、ssttxxyy で表すと、
s=x+62s = \frac{x + 6}{2}
t=y2t = \frac{y}{2}
となります。
* sstt の式を、s2+(t1)2=9s^2 + (t-1)^2 = 9 に代入すると、
(x+62)2+(y21)2=9(\frac{x + 6}{2})^2 + (\frac{y}{2} - 1)^2 = 9
(x+6)24+(y2)24=9\frac{(x + 6)^2}{4} + \frac{(y - 2)^2}{4} = 9
(x+6)2+(y2)2=36(x + 6)^2 + (y - 2)^2 = 36
これが点Qの軌跡の方程式です。中心が(-6, 2)で半径が6の円となります。
* 線分AQの長さの最大値を求めます。
点A(6, 0)と円 (x+6)2+(y2)2=36(x + 6)^2 + (y - 2)^2 = 36 の中心 (-6, 2) の距離は (6(6))2+(02)2=122+22=144+4=148=237\sqrt{(6 - (-6))^2 + (0 - 2)^2} = \sqrt{12^2 + 2^2} = \sqrt{144 + 4} = \sqrt{148} = 2\sqrt{37}です。
円の半径は6なので、線分AQの長さの最大値は、中心間の距離 + 半径 = 237+62\sqrt{37} + 6 となります。

3. 最終的な答え

点Qの軌跡の方程式は (x+6)2+(y2)2=36(x + 6)^2 + (y - 2)^2 = 36 であり、線分AQの長さの最大値は 6+2376 + 2\sqrt{37} です。

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