平行四辺形ABCDにおいて、AB=8cm, AD=10cm, ∠ABC=60°であり、辺AB上にAE=6cmとなる点Eをとる。線分ACと線分EDの交点をFとするとき、以下の問いに答える。 (i) AF:FCの比を求めよ。 (ii) 平行四辺形ABCDの面積を求めよ。 (iii) △AEFの面積を求めよ。

幾何学平行四辺形相似面積三角比
2025/3/31

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、AB=8cm, AD=10cm, ∠ABC=60°であり、辺AB上にAE=6cmとなる点Eをとる。線分ACと線分EDの交点をFとするとき、以下の問いに答える。
(i) AF:FCの比を求めよ。
(ii) 平行四辺形ABCDの面積を求めよ。
(iii) △AEFの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(i) AF:FCの比を求める。
まず、△AEFと△CDFの相似に着目する。
平行四辺形なので、AB//CDより、∠EAF=∠DCF、∠AEF=∠CDFである。よって、△AEF∽△CDFとなる。
相似比はAE:CDで与えられる。CD=AB=8cmなので、AE:CD=6:8=3:4となる。
したがって、AF:FC=AE:CD=3:4である。
(ii) 平行四辺形ABCDの面積を求める。
平行四辺形の面積は底辺×高さで求められる。
ABを底辺とすると、高さはADsin∠BADとなる。
∠BAD=180°-∠ABC=180°-60°=120°である。
sin120°=sin(180°-60°)=sin60°=32\frac{\sqrt{3}}{2}である。
したがって、高さは10×32=5310 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 5\sqrt{3}cmとなる。
平行四辺形の面積は8×53=4038 \times 5\sqrt{3} = 40\sqrt{3}cm2^2となる。
(iii) △AEFの面積を求める。
まず、△ABCの面積を求める。
ABC=12ABBCsinABC=12810sin60=1281032=203\triangle ABC = \frac{1}{2} AB \cdot BC \cdot \sin{\angle ABC} = \frac{1}{2} \cdot 8 \cdot 10 \cdot \sin{60^\circ} = \frac{1}{2} \cdot 8 \cdot 10 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 20\sqrt{3}
AFAC=AFAF+FC=33+4=37\frac{AF}{AC} = \frac{AF}{AF+FC} = \frac{3}{3+4} = \frac{3}{7}
ABF=AFACABC=37(203)=6037\triangle ABF = \frac{AF}{AC} \triangle ABC = \frac{3}{7} (20 \sqrt{3}) = \frac{60\sqrt{3}}{7}
AEAB=68=34\frac{AE}{AB} = \frac{6}{8} = \frac{3}{4}
AEF=AEABABF=346037=4537\triangle AEF = \frac{AE}{AB} \triangle ABF = \frac{3}{4} \cdot \frac{60\sqrt{3}}{7} = \frac{45\sqrt{3}}{7}

3. 最終的な答え

(i) AF:FC = 3:4
(ii) 平行四辺形ABCDの面積: 40340\sqrt{3} cm2^2
(iii) △AEFの面積: 4537\frac{45\sqrt{3}}{7} cm2^2

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