箱Aに1個の玉が入っており、箱Bと箱Cには玉が入っていない。 以下の試行をn回行う。 (a) 箱Aまたは箱Bに玉が入っている場合 - 1または2の目が出たとき、玉が入っている箱から入っていない箱へ玉を移動させる - 3, 4, 5の目が出たとき、玉を箱Cに移動させる - 6の目が出たとき、玉を移動させない (b) 箱Cに玉が入っている場合、出た目によらず玉を移動させない (1) n回試行を行ったとき、箱Aまたは箱Bに玉が入っている確率を求めよ。 (2) n回試行を行ったとき、箱Aに玉が入っている確率を$p_n$とする。箱Bに玉が入っている確率を$p_n$, nの式で表せ。 (3) $p_{n+1}$を$p_n$, nの式で表せ。 (4) $2^n p_n = q_n$とおく。数列$\{q_n\}$の一般項を求めよ。
2025/6/30
1. 問題の内容
箱Aに1個の玉が入っており、箱Bと箱Cには玉が入っていない。
以下の試行をn回行う。
(a) 箱Aまたは箱Bに玉が入っている場合
- 1または2の目が出たとき、玉が入っている箱から入っていない箱へ玉を移動させる
- 3, 4, 5の目が出たとき、玉を箱Cに移動させる
- 6の目が出たとき、玉を移動させない
(b) 箱Cに玉が入っている場合、出た目によらず玉を移動させない
(1) n回試行を行ったとき、箱Aまたは箱Bに玉が入っている確率を求めよ。
(2) n回試行を行ったとき、箱Aに玉が入っている確率をとする。箱Bに玉が入っている確率を, nの式で表せ。
(3) を, nの式で表せ。
(4) とおく。数列の一般項を求めよ。
2. 解き方の手順
(1)
箱Cに玉が入る確率をとすると、箱Aまたは箱Bに玉が入る確率はとなる。
回目に箱Aまたは箱Bに玉が入っていて、n+1回目に箱Cに玉が入る確率はのとき、サイコロの目が3,4,5のいずれかが出れば良いので、。
回目に箱Cに玉が入っていて、n+1回目に箱Cに玉が入る確率は1。
よって、
したがって、箱Aまたは箱Bに玉が入っている確率は
(2)
箱Bに玉が入っている確率は、
(3)
は、
- n回目に箱Aに玉が入っていて、1または2の目が出る確率 :
- n回目に箱Bに玉が入っていて、1または2の目が出る確率 :
よって
(4)
より、。
に代入すると、
したがって、
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)
(4)