AとBの2チームが試合をし、1回の試合でAが勝つ確率は$\frac{2}{3}$、Bが勝つ確率は$\frac{1}{3}$である。引き分けはないものとする。先に3勝した方が優勝となるとき、Aが優勝する確率を求めよ。

確率論・統計学確率確率分布二項分布試合優勝
2025/7/21

1. 問題の内容

AとBの2チームが試合をし、1回の試合でAが勝つ確率は23\frac{2}{3}、Bが勝つ確率は13\frac{1}{3}である。引き分けはないものとする。先に3勝した方が優勝となるとき、Aが優勝する確率を求めよ。

2. 解き方の手順

Aが優勝する確率を計算するため、Aが3勝するまでに必要な試合数を考慮し、各ケースの確率を求めます。
- Aが3連勝する場合: (23)3(\frac{2}{3})^3
- Aが3勝し、Bが1勝する場合: Aが優勝するには、Aが3勝し、Bが1勝する必要があります。この場合、Aが最後に勝つ必要があります。例えば、AABA, ABAA, BAAA のようなケースがあります。したがって、(31)(23)3(13)1=3(23)3(13)\binom{3}{1} (\frac{2}{3})^3 (\frac{1}{3})^1 = 3 (\frac{2}{3})^3 (\frac{1}{3})
- Aが3勝し、Bが2勝する場合: Aが優勝するには、Aが3勝し、Bが2勝する必要があります。この場合、Aが最後に勝つ必要があります。したがって、(42)(23)3(13)2=6(23)3(13)2\binom{4}{2} (\frac{2}{3})^3 (\frac{1}{3})^2 = 6 (\frac{2}{3})^3 (\frac{1}{3})^2
Aが優勝する確率はこれらの合計となります。
(23)3+3(23)3(13)+6(23)3(13)2=(23)3(1+3(13)+6(19))=827(1+1+23)=827(2+23)=827(83)=6481(\frac{2}{3})^3 + 3(\frac{2}{3})^3(\frac{1}{3}) + 6(\frac{2}{3})^3(\frac{1}{3})^2 = (\frac{2}{3})^3 (1 + 3(\frac{1}{3}) + 6(\frac{1}{9})) = \frac{8}{27} (1 + 1 + \frac{2}{3}) = \frac{8}{27} (2 + \frac{2}{3}) = \frac{8}{27} (\frac{8}{3}) = \frac{64}{81}

3. 最終的な答え

6481\frac{64}{81}

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