中心がO、直径ABが$4$の半円の弧の中点をMとする。Aから出た光線が弧MB上の点Pで反射して、AB上の点Qにくるとする。 (1) $\theta = \angle PAB$とするとき、$OQ$の長さを$\theta$で表せ。 (2) PがBに限りなく近づくとき、Qはどんな点に近づいていくか。

幾何学幾何反射三角関数極限
2025/6/30
はい、承知いたしました。

1. 問題の内容

中心がO、直径ABが44の半円の弧の中点をMとする。Aから出た光線が弧MB上の点Pで反射して、AB上の点Qにくるとする。
(1) θ=PAB\theta = \angle PABとするとき、OQOQの長さをθ\thetaで表せ。
(2) PがBに限りなく近づくとき、Qはどんな点に近づいていくか。

2. 解き方の手順

(1)
まず、AOP=2θ\angle AOP = 2\thetaである。これは、PAB=θ\angle PAB = \thetaより、弧PBの中心角が2θ2\thetaとなることからわかる。
次に、OPQ=OPB=OAP+APB=θ+APB\angle OPQ = \angle OPB = \angle OAP + \angle APB = \theta + \angle APBとなる。
また、APB=AOP/2=π/2θ\angle APB = \angle AOP / 2 = \pi / 2 - \thetaであるので、
OPQ=θ+π/2θ=π/2\angle OPQ = \theta + \pi / 2 - \theta = \pi / 2.
つまりOPQ=π/2\angle OPQ = \pi / 2となり、OPPQOP \perp PQとなる。
次に、OQOQの長さを求める。
AO=PO=2AO = PO = 2であるから、APO\triangle APOは二等辺三角形である。
AOP=2θ\angle AOP = 2\thetaより、APO\triangle APOにおいて余弦定理より、
AP2=AO2+OP22AOOPcos(2θ)AP^2 = AO^2 + OP^2 - 2 AO \cdot OP \cos (2\theta)
AP2=4+48cos(2θ)=8(1cos(2θ))=8(2sin2θ)=16sin2θAP^2 = 4 + 4 - 8 \cos (2\theta) = 8(1 - \cos (2\theta)) = 8 (2\sin^2 \theta) = 16 \sin^2 \theta
AP=4sinθAP = 4\sin \theta
次に、PAO=θ\angle PAO = \thetaであるので、
OQ=AOAQ=2AQOQ = AO - AQ = 2 - AQ
APQ\triangle APQにおいて、
APQ=πPAQAQP=πθ(π/2)=π/2θ\angle APQ = \pi - \angle PAQ - \angle AQP = \pi - \theta - (\pi / 2) = \pi / 2 - \theta
tanθ=PQAQ\tan \theta = \frac{PQ}{AQ}
tan(π/2θ)=AQPQ=cotθ\tan(\pi / 2 - \theta) = \frac{AQ}{PQ} = \cot \theta
PQAP=sinθ    PQ=APsinθ=4sin2θ\frac{PQ}{AP} = \sin \theta \implies PQ = AP \sin \theta = 4 \sin^2 \theta
AQAP=cosθ    AQ=APcosθ=4sinθcosθ=2sin(2θ)\frac{AQ}{AP} = \cos \theta \implies AQ = AP \cos \theta = 4 \sin \theta \cos \theta = 2 \sin (2\theta)
したがって、
OQ=22sin(2θ)OQ = 2 - 2 \sin (2\theta).
(2)
PがBに限りなく近づくとき、θπ/2\theta \to \pi / 2となる。
したがって、
limθπ/2OQ=limθπ/2(22sin(2θ))=22sin(π)=2\lim_{\theta \to \pi / 2} OQ = \lim_{\theta \to \pi / 2} (2 - 2\sin(2\theta)) = 2 - 2 \sin(\pi) = 2.
したがって、QはOに近づく。

3. 最終的な答え

(1) OQ=22sin(2θ)OQ = 2 - 2\sin(2\theta)
(2) QはOに近づく。

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