$\triangle ABC$ において、辺 $AB$ を $1:2$ に内分する点を $D$、辺 $AC$ を $3:1$ に内分する点を $E$ とし、線分 $CD$ と $BE$ の交点を $P$ とする。$\vec{AB}=\vec{b}$、$\vec{AC}=\vec{c}$ とするとき、$\vec{AP}$ を $\vec{b}$、$\vec{c}$ を用いて表す。

幾何学ベクトル内分三角形線分の交点
2025/6/30

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC において、辺 ABAB1:21:2 に内分する点を DD、辺 ACAC3:13:1 に内分する点を EE とし、線分 CDCDBEBE の交点を PP とする。AB=b\vec{AB}=\vec{b}AC=c\vec{AC}=\vec{c} とするとき、AP\vec{AP}b\vec{b}c\vec{c} を用いて表す。

2. 解き方の手順

PP は線分 CDCD 上の点なので、実数 ss を用いて
AP=(1s)AC+sAD\vec{AP} = (1-s)\vec{AC} + s\vec{AD}
と表せる。AD=13ABAD = \frac{1}{3}AB より AD=13b\vec{AD} = \frac{1}{3}\vec{b} であるから、
AP=(1s)c+s3b\vec{AP} = (1-s)\vec{c} + \frac{s}{3}\vec{b}
同様に、PP は線分 BEBE 上の点なので、実数 tt を用いて
AP=(1t)AB+tAE\vec{AP} = (1-t)\vec{AB} + t\vec{AE}
と表せる。AE=34ACAE = \frac{3}{4}AC より AE=34c\vec{AE} = \frac{3}{4}\vec{c} であるから、
AP=(1t)b+3t4c\vec{AP} = (1-t)\vec{b} + \frac{3t}{4}\vec{c}
b\vec{b}c\vec{c} は一次独立なので、係数を比較して、
1s=3t41-s = \frac{3t}{4}
s3=1t\frac{s}{3} = 1-t
この連立方程式を解く。
第2式より s=33ts = 3 - 3t
これを第1式に代入すると、
1(33t)=3t41-(3-3t) = \frac{3t}{4}
2+3t=3t4-2+3t = \frac{3t}{4}
12t3t=812t - 3t = 8
9t=89t = 8
t=89t = \frac{8}{9}
よって、
AP=(189)b+3489c=19b+23c\vec{AP} = (1-\frac{8}{9})\vec{b} + \frac{3}{4} \cdot \frac{8}{9} \vec{c} = \frac{1}{9}\vec{b} + \frac{2}{3}\vec{c}

3. 最終的な答え

AP=19b+23c\vec{AP} = \frac{1}{9}\vec{b} + \frac{2}{3}\vec{c}

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