平行四辺形ABCDにおいて、辺ABを3:2に内分する点をP、対角線BDを2:5に内分する点をQとします。$\overrightarrow{BA}=\vec{a}$、$\overrightarrow{BC}=\vec{c}$とするとき、 (1) 3点P, Q, Cが一直線上にあることを証明しなさい。 (2) PQ: QCを求めなさい。

幾何学ベクトル平面ベクトル内分平行四辺形
2025/7/1

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺ABを3:2に内分する点をP、対角線BDを2:5に内分する点をQとします。BA=a\overrightarrow{BA}=\vec{a}BC=c\overrightarrow{BC}=\vec{c}とするとき、
(1) 3点P, Q, Cが一直線上にあることを証明しなさい。
(2) PQ: QCを求めなさい。

2. 解き方の手順

(1)
まず、BP\overrightarrow{BP}BQ\overrightarrow{BQ}a\vec{a}c\vec{c}で表します。
BP=25BA=25a\overrightarrow{BP} = \frac{2}{5}\overrightarrow{BA} = \frac{2}{5}\vec{a}
BD=BA+AD=BA+BC=a+c\overrightarrow{BD} = \overrightarrow{BA} + \overrightarrow{AD} = \overrightarrow{BA} + \overrightarrow{BC} = \vec{a} + \vec{c}
BQ=27BD=27(a+c)=27a+27c\overrightarrow{BQ} = \frac{2}{7}\overrightarrow{BD} = \frac{2}{7}(\vec{a} + \vec{c}) = \frac{2}{7}\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{c}
次に、PC\overrightarrow{PC}a\vec{a}c\vec{c}で表します。
PC=BCBP=c25a=25a+c\overrightarrow{PC} = \overrightarrow{BC} - \overrightarrow{BP} = \vec{c} - \frac{2}{5}\vec{a} = -\frac{2}{5}\vec{a} + \vec{c}
さらに、QC\overrightarrow{QC}a\vec{a}c\vec{c}で表します。
QC=BCBQ=c(27a+27c)=27a+57c\overrightarrow{QC} = \overrightarrow{BC} - \overrightarrow{BQ} = \vec{c} - (\frac{2}{7}\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{c}) = -\frac{2}{7}\vec{a} + \frac{5}{7}\vec{c}
PC=kQC\overrightarrow{PC} = k\overrightarrow{QC}となる実数kkが存在すれば、3点P, Q, Cは一直線上にあります。
25a+c=k(27a+57c)-\frac{2}{5}\vec{a} + \vec{c} = k(-\frac{2}{7}\vec{a} + \frac{5}{7}\vec{c})
25=27k-\frac{2}{5} = -\frac{2}{7}k より k=75k = \frac{7}{5}
1=57k1 = \frac{5}{7}k より k=75k = \frac{7}{5}
したがって、k=75k = \frac{7}{5}なので、PC=75QC\overrightarrow{PC} = \frac{7}{5}\overrightarrow{QC}となり、3点P, Q, Cは一直線上にあります。
(2)
PC=75QC\overrightarrow{PC} = \frac{7}{5}\overrightarrow{QC}より、PC=75QCPC = \frac{7}{5}QC
PQ+QC=75QCPQ + QC = \frac{7}{5}QC
PQ=75QCQC=25QCPQ = \frac{7}{5}QC - QC = \frac{2}{5}QC
PQ:QC=25QC:QC=2:5PQ:QC = \frac{2}{5}QC:QC = 2:5

3. 最終的な答え

(1) 3点P, Q, Cは一直線上にある。
(2) PQ: QC = 2:5

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