$xyz$空間において、4点 $O(0,0,0)$, $A(-1,1,a)$, $B(-2,-1,\sqrt{2})$, $C(4,5,-\sqrt{2})$が同一平面上にあるような $a$ の値を求め、さらにベクトル $\overrightarrow{OA}$ が $x$ 軸の正の向きとなす角 $\theta$ ($\theta \in [0, \pi]$) を求める問題です。

幾何学ベクトル空間ベクトル平面内積角度行列式
2025/7/1

1. 問題の内容

xyzxyz空間において、4点 O(0,0,0)O(0,0,0), A(1,1,a)A(-1,1,a), B(2,1,2)B(-2,-1,\sqrt{2}), C(4,5,2)C(4,5,-\sqrt{2})が同一平面上にあるような aa の値を求め、さらにベクトル OA\overrightarrow{OA}xx 軸の正の向きとなす角 θ\theta (θ[0,π]\theta \in [0, \pi]) を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 4点が同一平面上にある条件:
4点 OO, AA, BB, CC が同一平面上にあるとき、ベクトル OA\overrightarrow{OA}, OB\overrightarrow{OB}, OC\overrightarrow{OC} は線形従属、つまり OA=sOB+tOC\overrightarrow{OA} = s\overrightarrow{OB} + t\overrightarrow{OC}となる実数 s,ts, t が存在します。もしくは、これらのベクトルによって作られる行列の行列式が0になるという条件を使います。ここでは、行列式を使う方法で進めます。
ベクトルは以下の通りです。
OA=(11a)\overrightarrow{OA} = \begin{pmatrix} -1 \\ 1 \\ a \end{pmatrix}, OB=(212)\overrightarrow{OB} = \begin{pmatrix} -2 \\ -1 \\ \sqrt{2} \end{pmatrix}, OC=(452)\overrightarrow{OC} = \begin{pmatrix} 4 \\ 5 \\ -\sqrt{2} \end{pmatrix}
行列式を計算します。
\begin{vmatrix}
-1 & -2 & 4 \\
1 & -1 & 5 \\
a & \sqrt{2} & -\sqrt{2}
\end{vmatrix} = 0
行列式を計算すると、
1((1)(2)52)(2)((1)(2)5a)+4((1)2(1)a)=0-1((-1)(-\sqrt{2}) - 5\sqrt{2}) - (-2)((1)(-\sqrt{2}) - 5a) + 4((1)\sqrt{2} - (-1)a) = 0
1(252)+2(25a)+4(2+a)=0-1(\sqrt{2}-5\sqrt{2}) + 2(-\sqrt{2}-5a) + 4(\sqrt{2}+a) = 0
422210a+42+4a=04\sqrt{2} - 2\sqrt{2} - 10a + 4\sqrt{2} + 4a = 0
626a=06\sqrt{2} - 6a = 0
6a=626a = 6\sqrt{2}
a=2a = \sqrt{2}
(2) ベクトル OA\overrightarrow{OA}xx 軸の正の向きのなす角 θ\theta の計算
OA=(112)\overrightarrow{OA} = \begin{pmatrix} -1 \\ 1 \\ \sqrt{2} \end{pmatrix}
xx 軸の正の向きを表すベクトルを x=(100)\overrightarrow{x} = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix} とします。
内積を計算します。
OAx=(1)(1)+(1)(0)+(2)(0)=1\overrightarrow{OA} \cdot \overrightarrow{x} = (-1)(1) + (1)(0) + (\sqrt{2})(0) = -1
OA\overrightarrow{OA} の大きさを計算します。
OA=(1)2+12+(2)2=1+1+2=4=2|\overrightarrow{OA}| = \sqrt{(-1)^2 + 1^2 + (\sqrt{2})^2} = \sqrt{1 + 1 + 2} = \sqrt{4} = 2
x\overrightarrow{x} の大きさは1です。
cosθ=OAxOAx=121=12\cos \theta = \frac{\overrightarrow{OA} \cdot \overrightarrow{x}}{|\overrightarrow{OA}| |\overrightarrow{x}|} = \frac{-1}{2 \cdot 1} = -\frac{1}{2}
θ[0,π]\theta \in [0, \pi] なので、θ=2π3\theta = \frac{2\pi}{3}

3. 最終的な答え

a=2a = \sqrt{2}
θ=2π3\theta = \frac{2\pi}{3}

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