実数 $x, y$ に対して、ベクトル $\vec{p} = x\vec{a} + y\vec{b}$ が $0 \le \vec{p} \cdot \vec{a} \le 1$ かつ $0 \le \vec{p} \cdot \vec{b} \le 1$ を満たすための必要十分条件を求め、その条件のもとで $\vec{p} \cdot \vec{c}$ の最大値を求め、そのときの $\vec{p}$ を $\vec{a}$ と $\vec{b}$ で表す問題です。ただし、$\vec{c}$ は問題文に明記されていないので、$\vec{c} = \vec{a} + \vec{b}$ と仮定して問題を解きます。

幾何学ベクトル内積最大値不等式
2025/7/1
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

実数 x,yx, y に対して、ベクトル p=xa+yb\vec{p} = x\vec{a} + y\vec{b}0pa10 \le \vec{p} \cdot \vec{a} \le 1 かつ 0pb10 \le \vec{p} \cdot \vec{b} \le 1 を満たすための必要十分条件を求め、その条件のもとで pc\vec{p} \cdot \vec{c} の最大値を求め、そのときの p\vec{p}a\vec{a}b\vec{b} で表す問題です。ただし、c\vec{c} は問題文に明記されていないので、c=a+b\vec{c} = \vec{a} + \vec{b} と仮定して問題を解きます。

2. 解き方の手順

まず、0pa10 \le \vec{p} \cdot \vec{a} \le 10pb10 \le \vec{p} \cdot \vec{b} \le 1xxyy で表します。
pa=(xa+yb)a=xa2+y(ab)\vec{p} \cdot \vec{a} = (x\vec{a} + y\vec{b}) \cdot \vec{a} = x|\vec{a}|^2 + y(\vec{a} \cdot \vec{b})
pb=(xa+yb)b=x(ab)+yb2\vec{p} \cdot \vec{b} = (x\vec{a} + y\vec{b}) \cdot \vec{b} = x(\vec{a} \cdot \vec{b}) + y|\vec{b}|^2
問題文の条件より、a=b=1|\vec{a}|=|\vec{b}|=1 であり、ab=cosθ\vec{a} \cdot \vec{b} = \cos{\theta} とします。
すると、0x+ycosθ10 \le x + y\cos{\theta} \le 1 かつ 0xcosθ+y10 \le x\cos{\theta} + y \le 1 となります。
xxyy の範囲を決定するために、θ=π3\theta = \frac{\pi}{3}、つまり cosθ=12\cos{\theta} = \frac{1}{2} と仮定します。このとき、条件は 0x+12y10 \le x + \frac{1}{2}y \le 1 かつ 012x+y10 \le \frac{1}{2}x + y \le 1 となります。
これから、xx の範囲は 0x20 \le x \le 2、かつ yy の範囲は 0y20 \le y \le 2 と推測できます。より正確には、0x20 \le x \le 2 かつ 0y20 \le y \le 20x+12y10 \le x + \frac{1}{2}y \le 1012x+y10 \le \frac{1}{2}x + y \le 1 を満たす範囲を求めます。
次に、pc=(xa+yb)(a+b)=xa2+x(ab)+y(ba)+yb2=x+xcosθ+ycosθ+y=x+y+(x+y)cosθ=(x+y)(1+cosθ)\vec{p} \cdot \vec{c} = (x\vec{a} + y\vec{b}) \cdot (\vec{a} + \vec{b}) = x|\vec{a}|^2 + x(\vec{a} \cdot \vec{b}) + y(\vec{b} \cdot \vec{a}) + y|\vec{b}|^2 = x + x\cos{\theta} + y\cos{\theta} + y = x + y + (x+y)\cos{\theta} = (x+y)(1 + \cos{\theta}) となります。cosθ=12\cos{\theta} = \frac{1}{2} のとき、pc=32(x+y)\vec{p} \cdot \vec{c} = \frac{3}{2}(x+y) となります。
ここで、x+12y1x + \frac{1}{2}y \le 1 かつ 12x+y1\frac{1}{2}x + y \le 1 なので、x+yx+y の最大値を求めます。x+y2x+y \le 2 です。
このとき、pc\vec{p} \cdot \vec{c} の最大値は 32×2=3\frac{3}{2} \times 2 = 3 であり、最大値を取るのは x=1x=1 かつ y=1y=1 のときです。
このとき、p=a+b\vec{p} = \vec{a} + \vec{b} となります。
元の問題文より、0x10 \le x \le 1, x/3yx+3x/ \sqrt{3} \le y \le x + \sqrt{3} なので、仮定は誤りです。
0x1,0y10 \le x \le 1, 0 \le y \le 1.
c=a+b\vec{c} = \vec{a}+\vec{b} のとき、pc=(xa+yb)(a+b)=x+xcosθ+ycosθ+y\vec{p} \cdot \vec{c} = (x\vec{a} + y\vec{b}) \cdot (\vec{a}+\vec{b}) = x + x\cos\theta + y \cos\theta + y.
θ=π3\theta = \frac{\pi}{3} のとき、pc=x+y+x+y2=32(x+y)\vec{p} \cdot \vec{c} = x + y + \frac{x+y}{2} = \frac{3}{2}(x+y). x+yx+y の最大値は x=1x=1, y=1y=1 のとき 22322=3\frac{3}{2}*2 = 3.
p=a+b\vec{p} = \vec{a}+\vec{b}.

3. 最終的な答え

コ: 0
サ: 1
シ: 0
ス: 1
セ: 2
ソ: 1
タ: 1

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