与えられたデータ(X: 合格点, Y: 遅刻回数)から、相関係数を計算する問題です。データは10組あり、それぞれのXとYの値が与えられています。合計値、平均値、偏差、偏差の二乗、偏差積を計算し、最終的に相関係数 $r_{xy}$ を求める必要があります。

確率論・統計学相関係数統計データの解析
2025/7/1

1. 問題の内容

与えられたデータ(X: 合格点, Y: 遅刻回数)から、相関係数を計算する問題です。データは10組あり、それぞれのXとYの値が与えられています。合計値、平均値、偏差、偏差の二乗、偏差積を計算し、最終的に相関係数 rxyr_{xy} を求める必要があります。

2. 解き方の手順

ステップ1: XとYの平均値を計算する。
Xの平均値 Xˉ\bar{X} は、Xの合計をデータ数で割ったものです。
Xˉ=131210=131.2\bar{X} = \frac{1312}{10} = 131.2
Yの平均値 Yˉ\bar{Y} は、Yの合計をデータ数で割ったものです。
Yˉ=11410=11.4\bar{Y} = \frac{114}{10} = 11.4
ステップ2: 各データ点について、XiXˉX_i - \bar{X}YiYˉY_i - \bar{Y} を計算する。
各データ点に対して、XiX_i から Xˉ\bar{X} を引き、YiY_i から Yˉ\bar{Y} を引きます。
A: 104131.2=27.2104 - 131.2 = -27.2, 2711.4=15.627 - 11.4 = 15.6
B: 159131.2=27.8159 - 131.2 = 27.8, 211.4=9.42 - 11.4 = -9.4
C: 118131.2=13.2118 - 131.2 = -13.2, 1411.4=2.614 - 11.4 = 2.6
D: 134131.2=2.8134 - 131.2 = 2.8, 511.4=6.45 - 11.4 = -6.4
E: 60131.2=71.260 - 131.2 = -71.2, 3211.4=20.632 - 11.4 = 20.6
F: 151131.2=19.8151 - 131.2 = 19.8, 811.4=3.48 - 11.4 = -3.4
G: 180131.2=48.8180 - 131.2 = 48.8, 111.4=10.41 - 11.4 = -10.4
H: 91131.2=40.291 - 131.2 = -40.2, 2511.4=13.625 - 11.4 = 13.6
I: 168131.2=36.8168 - 131.2 = 36.8, 011.4=11.40 - 11.4 = -11.4
J: 147131.2=15.8147 - 131.2 = 15.8, 011.4=11.40 - 11.4 = -11.4
ステップ3: (XiXˉ)2(X_i - \bar{X})^2(YiYˉ)2(Y_i - \bar{Y})^2 を計算する。
各データ点について、偏差の二乗を計算します。
A: (27.2)2=739.84(-27.2)^2 = 739.84, (15.6)2=243.36(15.6)^2 = 243.36
B: (27.8)2=772.84(27.8)^2 = 772.84, (9.4)2=88.36(-9.4)^2 = 88.36
C: (13.2)2=174.24(-13.2)^2 = 174.24, (2.6)2=6.76(2.6)^2 = 6.76
D: (2.8)2=7.84(2.8)^2 = 7.84, (6.4)2=40.96(-6.4)^2 = 40.96
E: (71.2)2=5069.44(-71.2)^2 = 5069.44, (20.6)2=424.36(20.6)^2 = 424.36
F: (19.8)2=392.04(19.8)^2 = 392.04, (3.4)2=11.56(-3.4)^2 = 11.56
G: (48.8)2=2381.44(48.8)^2 = 2381.44, (10.4)2=108.16(-10.4)^2 = 108.16
H: (40.2)2=1616.04(-40.2)^2 = 1616.04, (13.6)2=184.96(13.6)^2 = 184.96
I: (36.8)2=1354.24(36.8)^2 = 1354.24, (11.4)2=129.96(-11.4)^2 = 129.96
J: (15.8)2=249.64(15.8)^2 = 249.64, (11.4)2=129.96(-11.4)^2 = 129.96
ステップ4: (XiXˉ)(YiYˉ)(X_i - \bar{X})(Y_i - \bar{Y}) を計算する。
各データ点について、偏差積を計算します。
A: (27.2)(15.6)=424.32(-27.2)(15.6) = -424.32
B: (27.8)(9.4)=261.32(27.8)(-9.4) = -261.32
C: (13.2)(2.6)=34.32(-13.2)(2.6) = -34.32
D: (2.8)(6.4)=17.92(2.8)(-6.4) = -17.92
E: (71.2)(20.6)=1466.72(-71.2)(20.6) = -1466.72
F: (19.8)(3.4)=67.32(19.8)(-3.4) = -67.32
G: (48.8)(10.4)=507.52(48.8)(-10.4) = -507.52
H: (40.2)(13.6)=546.72(-40.2)(13.6) = -546.72
I: (36.8)(11.4)=419.52(36.8)(-11.4) = -419.52
J: (15.8)(11.4)=180.12(15.8)(-11.4) = -180.12
ステップ5: SxxS_{xx}, SyyS_{yy}, SxyS_{xy} を計算する。
SxxS_{xx}(XiXˉ)2(X_i - \bar{X})^2 の合計です。
Sxx=739.84+772.84+174.24+7.84+5069.44+392.04+2381.44+1616.04+1354.24+249.64=12757.6S_{xx} = 739.84 + 772.84 + 174.24 + 7.84 + 5069.44 + 392.04 + 2381.44 + 1616.04 + 1354.24 + 249.64 = 12757.6
SyyS_{yy}(YiYˉ)2(Y_i - \bar{Y})^2 の合計です。
Syy=243.36+88.36+6.76+40.96+424.36+11.56+108.16+184.96+129.96+129.96=1368.4S_{yy} = 243.36 + 88.36 + 6.76 + 40.96 + 424.36 + 11.56 + 108.16 + 184.96 + 129.96 + 129.96 = 1368.4
SxyS_{xy}(XiXˉ)(YiYˉ)(X_i - \bar{X})(Y_i - \bar{Y}) の合計です。
Sxy=424.32261.3234.3217.921466.7267.32507.52546.72419.52180.12=3925.72S_{xy} = -424.32 -261.32 -34.32 -17.92 -1466.72 -67.32 -507.52 -546.72 -419.52 -180.12 = -3925.72
ステップ6: 相関係数 rxyr_{xy} を計算する。
相関係数の公式は次の通りです。
rxy=SxySxxSyyr_{xy} = \frac{S_{xy}}{\sqrt{S_{xx}S_{yy}}}
rxy=3925.7212757.6×1368.4=3925.7217456194.24=3925.724178.060.9396r_{xy} = \frac{-3925.72}{\sqrt{12757.6 \times 1368.4}} = \frac{-3925.72}{\sqrt{17456194.24}} = \frac{-3925.72}{4178.06} \approx -0.9396

3. 最終的な答え

Xˉ=131.2\bar{X} = 131.2
Yˉ=11.4\bar{Y} = 11.4
Sxx=12757.6S_{xx} = 12757.6
Syy=1368.4S_{yy} = 1368.4
Sxy=3925.72S_{xy} = -3925.72
rxy=0.9396r_{xy} = -0.9396

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