与えられたグラフは関数 $y = 2\sin(a\theta - b)$ の一部です。$a > 0$、$0 < b < 2\pi$の条件下で、$a$、$b$、そしてグラフ上の点A、B、Cの値を求めます。

解析学三角関数振幅周期グラフ
2025/7/1

1. 問題の内容

与えられたグラフは関数 y=2sin(aθb)y = 2\sin(a\theta - b) の一部です。a>0a > 00<b<2π0 < b < 2\piの条件下で、aabb、そしてグラフ上の点A、B、Cの値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、グラフの振幅を読み取ります。y=2sin(aθb)y = 2\sin(a\theta - b) の振幅は2なので、グラフからA=2A = 2B=2B = -2であることがわかります。
次に、グラフの周期を読み取ります。グラフはθ=π6\theta = \frac{\pi}{6}でy=0から増加を始め、θ=π2\theta = \frac{\pi}{2}でy=0となり減少に転じているので、π6\frac{\pi}{6}からπ2\frac{\pi}{2}までで半周期です。よって周期は π2π6=3π6π6=2π6=π3\frac{\pi}{2} - \frac{\pi}{6} = \frac{3\pi}{6} - \frac{\pi}{6} = \frac{2\pi}{6} = \frac{\pi}{3} の2倍、つまり2π3\frac{2\pi}{3}となります。
y=2sin(aθb)y = 2\sin(a\theta - b) の周期は 2πa\frac{2\pi}{a} で与えられるので、aa
2πa=2π3\frac{2\pi}{a} = \frac{2\pi}{3}
a=3a = 3
となります。
次に、bbを求めます。
y=2sin(3θb)y = 2\sin(3\theta - b) は、θ=π6\theta = \frac{\pi}{6}y=0y = 0 となり、かつ増加するので、3(π6)b=03(\frac{\pi}{6}) - b = 0 または 3(π6)b=2π3(\frac{\pi}{6}) - b = 2\pi あるいは 3(π6)b=4π3(\frac{\pi}{6}) - b = 4\pi などとなります。
π2b=0\frac{\pi}{2} - b = 0の場合、b=π2b = \frac{\pi}{2}となり、0<b<2π0 < b < 2\piの条件を満たします。
π2b=2π\frac{\pi}{2} - b = 2\piの場合、b=π22π=3π2b = \frac{\pi}{2} - 2\pi = -\frac{3\pi}{2}となり、0<b<2π0 < b < 2\piの条件を満たしません。
同様に 3(π6)b=nπ3(\frac{\pi}{6}) - b = n\pi (nは整数)となるようなbを探します。今回は b=π2b = \frac{\pi}{2} が条件を満たすので採用します。
最後に、点Cのxx座標を求めます。グラフはθ=π2\theta = \frac{\pi}{2}でy=0となり、減少に転じているので、3θπ2=π3\theta - \frac{\pi}{2} = \piとなり、
3θ=3π23\theta = \frac{3\pi}{2}
θ=π2\theta = \frac{\pi}{2}
θ=2π3\theta = \frac{2\pi}{3}y=0y = 0 となり増加に転じます。つまりθ=π2\theta = \frac{\pi}{2}θ=2π3\theta = \frac{2\pi}{3}の中間地点が点Cです。
点Cのθ\theta座標はπ2+2π32=3π+4π62=7π12\frac{\frac{\pi}{2}+\frac{2\pi}{3}}{2}=\frac{\frac{3\pi+4\pi}{6}}{2}=\frac{7\pi}{12}

3. 最終的な答え

a=3a = 3
b=π2b = \frac{\pi}{2}
A=2A = 2
B=2B = -2
C=7π12C = \frac{7\pi}{12}

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