問題は2つあります。 一つ目は、不等式 $\frac{(2x^2 + 2) + (x^2 - x + 1)}{2} > \sqrt{(2x^2+2)(x^2 - x + 1)}$ が実数 $x$ に対して成り立つことを示す問題です。 二つ目は、正の実数 $x$ に対して、$f(x) = x + \frac{1}{x}$ の最小値を求める問題です。
2025/7/1
1. 問題の内容
問題は2つあります。
一つ目は、不等式 が実数 に対して成り立つことを示す問題です。
二つ目は、正の実数 に対して、 の最小値を求める問題です。
2. 解き方の手順
(1) 不等式の証明
左辺と右辺がともに正であることに注意します。相加相乗平均の関係を使うことを考えます。
, とおくと、示すべき不等式は となります。
相加相乗平均の不等式 より、 のとき不等号が成り立ちます。
を解くと、 となります。
この二次方程式の判別式 なので、実数解を持ちません。
したがって、 がすべての実数 に対して成り立ち、 なので、不等式 が成り立ちます。
(2) の最小値を求める
が正の実数のとき、相加相乗平均の不等式より、 が成り立ちます。
等号成立は のとき、つまり のときです。 より のときに等号が成立します。
したがって、 の最小値は です。
3. 最終的な答え
(1) 不等式 が実数 に対して成り立つ。
(2) の最小値は である。