1. 問題の内容
与えられた不等式 を解きます。絶対値を含む不等式を解く問題です。
2. 解き方の手順
絶対値を含む不等式は、絶対値の中身が正の場合と負の場合に分けて考えます。
(i) のとき、つまり のとき
絶対値はそのまま外せるので、 となります。これを解くと、
つまり、 となります。
と の共通範囲は、 です。
(ii) のとき、つまり のとき
絶対値を外すときに符号を反転させるので、 となります。これを解くと、
つまり、 となります。
と の共通範囲は、 です。
(i)と(ii)の結果を合わせると、 または となり、 となります。
不等式の右辺が なので、, つまり の場合、 は常に正なので、不等式は常に成り立ちます。ただし、 が負になる場合は考慮が必要です。 のとき、なので、 より つまり 。よって、 です。
のとき、 と に場合分けします。
(i) のとき、 なので、 となり、, 。 と より、 となります。
(ii) のとき、 なので、 となり、, , 。 と より、 となります。
したがって、, , を合わせると、。
また、 つまり の場合を考えると、 は常に成り立ちます。ただし、 の場合は、とはならないので、 の場合を検討する必要があります。