与えられた不等式 $|x+2| > 3x$ を解きます。絶対値を含む不等式を解く問題です。

代数学絶対値不等式場合分け
2025/7/1

1. 問題の内容

与えられた不等式 x+2>3x|x+2| > 3x を解きます。絶対値を含む不等式を解く問題です。

2. 解き方の手順

絶対値を含む不等式は、絶対値の中身が正の場合と負の場合に分けて考えます。
(i) x+20x+2 \geq 0 のとき、つまり x2x \geq -2 のとき
絶対値はそのまま外せるので、x+2>3xx+2 > 3x となります。これを解くと、
x+2>3xx+2 > 3x
2>2x2 > 2x
1>x1 > x
つまり、x<1x < 1 となります。
x2x \geq -2x<1x < 1 の共通範囲は、2x<1-2 \leq x < 1 です。
(ii) x+2<0x+2 < 0 のとき、つまり x<2x < -2 のとき
絶対値を外すときに符号を反転させるので、(x+2)>3x-(x+2) > 3x となります。これを解くと、
x2>3x-x-2 > 3x
2>4x-2 > 4x
12>x-\frac{1}{2} > x
つまり、x<12x < -\frac{1}{2} となります。
x<2x < -2x<12x < -\frac{1}{2} の共通範囲は、x<2x < -2 です。
(i)と(ii)の結果を合わせると、x<2x < -2 または 2x<1-2 \leq x < 1 となり、x<1x < 1 となります。
不等式の右辺が 3x3x なので、3x03x \geq 0, つまり x0x \geq 0 の場合、 x+2|x+2| は常に正なので、不等式は常に成り立ちます。ただし、x+2x+2 が負になる場合は考慮が必要です。x0x \geq 0 のとき、x+2>0x+2>0なので、x+2>3xx+2 > 3x より 2>2x2 > 2x つまり x<1x < 1。よって、0x<10 \leq x < 1 です。
x<0x<0 のとき、x+2>0x+2 > 0x+2<0x+2 < 0 に場合分けします。
(i) x+2>0x+2 > 0 のとき、2<x<0-2 < x < 0 なので、x+2>3xx+2 > 3x となり、2>2x2 > 2x, x<1x < 12<x<0-2 < x < 0x<1x < 1 より、2<x<0-2 < x < 0 となります。
(ii) x+2<0x+2 < 0 のとき、x<2x < -2 なので、(x+2)>3x-(x+2) > 3x となり、x2>3x-x-2 > 3x, 2>4x-2 > 4x, x<1/2x < -1/2x<2x < -2x<1/2x < -1/2 より、x<2x < -2 となります。
したがって、x<2x < -2, 2<x<0-2 < x < 0, 0x<10 \leq x < 1 を合わせると、x<1x < 1
また、3x<03x < 0 つまり x<0x < 0 の場合を考えると、x+2>3x|x+2| > 3x は常に成り立ちます。ただし、x+2<0x+2 < 0 の場合は、x+2>3xx+2 > 3xとはならないので、x<2x < -2 の場合を検討する必要があります。
x<1x < 1

3. 最終的な答え

x<1x < 1

「代数学」の関連問題

不等式 $|a| + 3|b| \geq |a+3b|$ を証明し、等号が成り立つ条件を求める。

不等式絶対値証明
2025/7/1

2次関数 $f(x) = a(x-1)^2 + b$ があり、 $a, b$ は定数で、$a > 0$ とする。$0 \leq x \leq 3$ における $f(x)$ の最大値が 2、最小値が -...

二次関数最大値最小値放物線
2025/7/1

$0$ でない2つの整数 $a$ と $b$ があり、$3(a-1) = 2b - 3$ の関係があるとき、$b$ は $a$ の何倍かを求める問題です。

一次方程式代数倍数
2025/7/1

与えられた2次方程式 $x^2 + mx - m + 3 = 0$ について、以下の問いに答えます。 (1) 判別式 $D$ を $m$ の式で表します。 (2) 与えられた2次方程式が重解を持つよう...

二次方程式判別式重解因数分解
2025/7/1

与えられた不等式を満たす自然数 $x$ の値をすべて求める問題です。 (1) $\sqrt{x} < 2$ (2) $5 < \sqrt{x} < 6$

不等式平方根自然数解の範囲
2025/7/1

与えられた二次方程式 $6x^2 + 5x - 6 = 0$ の解を求める問題です。

二次方程式因数分解解の公式
2025/7/1

与えられた連立方程式を解く問題です。連立方程式は次の通りです。 $\begin{cases} 0.2x + 0.3y = -0.2 \\ 5x + 2y = 17 \end{cases}$

連立方程式一次方程式代入法計算
2025/7/1

与えられた二次方程式 $x^2 + 9x + 16 = 0$ の解を求めます。

二次方程式解の公式平方根
2025/7/1

与えられた方程式 $7(x+10)^2 - 56 = 0$ を解いて、$x$ の値を求めます。

方程式二次方程式平方根
2025/7/1

与えられた連立一次方程式を解く問題です。 $ \begin{cases} 0.2x + 0.3y = -0.2 \\ 5x + 2y = 17 \end{cases} $

連立一次方程式方程式解法
2025/7/1