問題は、素数が無限に存在することを証明する穴埋め問題です。背理法を用いて証明を行います。

数論素数背理法証明素数の無限性
2025/7/1

1. 問題の内容

問題は、素数が無限に存在することを証明する穴埋め問題です。背理法を用いて証明を行います。

2. 解き方の手順

まず、素数の個数が有限であると仮定し、その素数を p1,p2,p3,...,pnp_1, p_2, p_3, ..., p_n とおきます。
そして、P=p1p2p3...pn+1P = p_1p_2p_3...p_n + 1 という数を考えます。
空欄1: 証明方法として、背理法を用いるため、選択肢①を選びます。
空欄2: 素数の個数は有限であると仮定しているので、選択肢①を選びます。
PPp1,p2,p3,...,pnp_1, p_2, p_3, ..., p_n のいずれの素数よりも大きい整数であるため、
PP はこれらの素数と同じではありません。
空欄3: もし PP が素数ならば、仮定に反します。また、PP が合成数ならば、素因数分解でき、PP が、p1,p2,p3,...,pnp_1, p_2, p_3, ..., p_n のいずれかで割り切れるとすると、Pp1p2p3...pn=1P- p_1p_2p_3...p_n=1 は割り切れる必要がありますが、11を割り切る素数は存在しないので矛盾します。したがって、PPは素数ではありません。よって選択肢②を選びます。
ところが、PPp1,p2,p3,...,pnp_1, p_2, p_3, ..., p_n のいずれの素数で割っても、余りは1です。
P=piQi+1P = p_i \cdot Q_i + 1
ここで、QiQ_i は整数です。したがって、PPp1,p2,p3,...,pnp_1, p_2, p_3, ..., p_n のいずれの素数でも割り切れません。
空欄4: 余りは1なので、1が入ります。
空欄5と6: PPp1,p2,...,pnp_1, p_2, ..., p_n 以外の正の約数を持つ可能性があるので、これらの素数以外に正の約数を持たないとは限りません。もし、PPpip_iで割り切れるならば、余りは0になるはずなので、 PPp1,p2,...,pnp_1, p_2, ..., p_nでは割り切れません。
ただし、問題文の誘導に従うと、PP は 1と PP 以外の正の約数を持たない、と考えることができます。すると、PP は素数となり、矛盾します。PP の約数に n,P,p1,pnn, P, p_1, p_n を入れることはできません。ここでは問題文の誘導に従い、PP は 1 と PP 以外に正の約数を持たないと考えます。
空欄5:1が入ります。
空欄6:PPが入ります。
よって、PP は素数となり、仮定に矛盾します。したがって、素数は無限に存在します。

3. 最終的な答え

1: ①
2: ①
3: ②
4: 1
5: 1
6: ②

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