母音 a, i, u, e と子音 b, c, d, f を1列に並べるとき、以下の条件を満たす並べ方は何通りあるか。 (1) 子音4個が続いて並ぶ。 (2) 母音と子音が交互に並ぶ。 (3) 両端が子音である。 (4) 特定の母音2個が隣り合わない。

離散数学順列組み合わせ場合の数数え上げ
2025/7/1

1. 問題の内容

母音 a, i, u, e と子音 b, c, d, f を1列に並べるとき、以下の条件を満たす並べ方は何通りあるか。
(1) 子音4個が続いて並ぶ。
(2) 母音と子音が交互に並ぶ。
(3) 両端が子音である。
(4) 特定の母音2個が隣り合わない。

2. 解き方の手順

(1) 子音4個をひとまとめにして考えます。すると、全体は5つのものを並べることになります。この5つのものの並べ方は 5!5! 通りです。さらに、子音4個の並べ方は 4!4! 通りあります。したがって、求める並べ方の総数は 5!×4!5! \times 4! となります。
5!=5×4×3×2×1=1205! = 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 120
4!=4×3×2×1=244! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24
5!×4!=120×24=28805! \times 4! = 120 \times 24 = 2880
(2) 母音が4個、子音が4個なので、交互に並ぶ場合は、母音と子音が交互に並ぶしかありません。つまり、母音、子音、母音、子音、...のように並ぶか、子音、母音、子音、母音、...のように並ぶかの2通りです。
しかし、母音も子音もそれぞれ4個あるので、例えば母音、子音、母音、子音、...のように並べると、最後は子音で終わることになります。
母音の並べ方は 4!=4×3×2×1=244! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24 通り
子音の並べ方も 4!=4×3×2×1=244! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24 通り
したがって、求める並べ方の総数は 4!×4!=24×24=5764! \times 4! = 24 \times 24 = 576 通り。
(3) 両端が子音である場合、まず両端に子音を並べる方法を考えます。4つの子音から2つを選んで並べるので、 4P2=4×3=124P2 = 4 \times 3 = 12 通りあります。次に、残りの6つの文字(母音4つと子音2つ)を並べます。これは 6!=6×5×4×3×2×1=7206! = 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 720 通りです。したがって、求める並べ方の総数は 4P2×6!=12×720=86404P2 \times 6! = 12 \times 720 = 8640 通りです。
(4) 特定の母音2個が隣り合わない場合の数は、全体の並べ方から、特定の母音2個が隣り合う場合の数を引けば求められます。
全体の並べ方は 8!=8×7×6×5×4×3×2×1=403208! = 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 40320 通りです。
特定の母音2個が隣り合う場合、この2個をひとまとめにして考えます。すると、全体は7つのものを並べることになります。この7つのものの並べ方は 7!7! 通りです。さらに、特定の母音2個の並べ方は 2!2! 通りあります。したがって、特定の母音2個が隣り合う場合の数は 7!×2!=5040×2=100807! \times 2! = 5040 \times 2 = 10080 通りです。
求める並べ方の総数は 8!7!×2!=4032010080=302408! - 7! \times 2! = 40320 - 10080 = 30240 通りです。

3. 最終的な答え

(1) 2880通り
(2) 576通り
(3) 8640通り
(4) 30240通り

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