与えられた多変数関数の極値を求める問題です。具体的には、次の4つの関数について極値を求めます。 (1) $f(x, y) = e^{5x+y}(2x+3y)$ (2) $f(x, y) = e^{-x^2-y^2}$ (3) $f(x, y) = xy + \frac{1}{x} + \frac{1}{y}$ (4) $f(x, y) = x^2 + 2x - xy^2 + y^2$
2025/7/1
1. 問題の内容
与えられた多変数関数の極値を求める問題です。具体的には、次の4つの関数について極値を求めます。
(1)
(2)
(3)
(4)
2. 解き方の手順
各関数について、以下の手順で極値を求めます。
1. 偏導関数 $f_x$ と $f_y$ を計算します。
2. $f_x = 0$ かつ $f_y = 0$ を満たす点 $(x, y)$ を求めます(停留点)。
3. 2階偏導関数 $f_{xx}$, $f_{yy}$, $f_{xy}$ を計算します。
4. ヘッセ行列式 $D = f_{xx}f_{yy} - (f_{xy})^2$ を計算します。
5. 停留点 $(x, y)$ における $D$ の値と $f_{xx}$ の値を調べ、以下の判定を行います。
* かつ ならば、極小値。
* かつ ならば、極大値。
* ならば、鞍点。
* ならば、判定不能。
以下、各関数について具体的に計算します。
(1)
かつ となるのは、 かつ のとき。
辺々引くと となり矛盾。よって、停留点は存在しない。したがって、極値は存在しません。
(2)
かつ となるのは、 かつ のとき。
これは かつ のときのみ成立。よって、停留点は .
点 において
.
なので、 で極大値を取る。
極大値は .
(3)
かつ となるのは、 かつ のとき。
を に代入すると、.
より , つまり .
は定義域外なので、, よって .
のとき .
したがって、停留点は .
点 において
.
なので、 で極小値を取る。
極小値は .
(4)
かつ となるのは、 かつ のとき。
より なので、 または .
* のとき、 より . よって、停留点は .
* のとき、 より , よって . よって、停留点は , .
* 点 において
.
なので、極小値を取る。
極小値は .
* 点 において
.
鞍点。
* 点 において
.
鞍点。
3. 最終的な答え
(1) 極値なし
(2) で極大値 1
(3) で極小値 3
(4) で極小値 -1, とは鞍点