12本のくじの中に当たりくじが3本ある。A, B, Cの3人がこの順番にくじを引く。引いたくじは元に戻さない。A, B, Cが当たりくじを引く事象をそれぞれA, B, Cとする。以下の確率を求める。 (1) $P_A(B)$ (2) $P(A \cap B)$ (3) $P_{A \cap B}(C)$ (4) $P(A \cap B \cap \overline{C})$

確率論・統計学確率条件付き確率事象組み合わせ
2025/7/1

1. 問題の内容

12本のくじの中に当たりくじが3本ある。A, B, Cの3人がこの順番にくじを引く。引いたくじは元に戻さない。A, B, Cが当たりくじを引く事象をそれぞれA, B, Cとする。以下の確率を求める。
(1) PA(B)P_A(B)
(2) P(AB)P(A \cap B)
(3) PAB(C)P_{A \cap B}(C)
(4) P(ABC)P(A \cap B \cap \overline{C})

2. 解き方の手順

(1) PA(B)P_A(B)は、Aが当たったという条件の下でBが当たる確率を表す。Aが当たったとき、残りのくじは11本で当たりくじは2本である。したがって、
PA(B)=211P_A(B) = \frac{2}{11}
(2) P(AB)P(A \cap B)は、AとBがともに当たる確率を表す。これは、P(A)×PA(B)P(A) \times P_A(B)で計算できる。
P(A)=312=14P(A) = \frac{3}{12} = \frac{1}{4}
PA(B)=211P_A(B) = \frac{2}{11}
P(AB)=P(A)×PA(B)=14×211=244=122P(A \cap B) = P(A) \times P_A(B) = \frac{1}{4} \times \frac{2}{11} = \frac{2}{44} = \frac{1}{22}
(3) PAB(C)P_{A \cap B}(C)は、AとBがともに当たったという条件の下でCが当たる確率を表す。AとBが当たったとき、残りのくじは10本で当たりくじは1本である。したがって、
PAB(C)=110P_{A \cap B}(C) = \frac{1}{10}
(4) P(ABC)P(A \cap B \cap \overline{C})は、AとBが当たり、Cが外れる確率を表す。
まず、P(ABC)P(A \cap B \cap C)を計算する。これは、P(A)×PA(B)×PAB(C)P(A) \times P_A(B) \times P_{A \cap B}(C)で計算できる。
P(A)=312=14P(A) = \frac{3}{12} = \frac{1}{4}
PA(B)=211P_A(B) = \frac{2}{11}
PAB(C)=110P_{A \cap B}(C) = \frac{1}{10}
P(ABC)=P(A)×PA(B)×PAB(C)=14×211×110=2440=1220P(A \cap B \cap C) = P(A) \times P_A(B) \times P_{A \cap B}(C) = \frac{1}{4} \times \frac{2}{11} \times \frac{1}{10} = \frac{2}{440} = \frac{1}{220}
次に、AとBが当たり、Cが外れる確率を考える。
P(AB)=122P(A \cap B) = \frac{1}{22}であることはすでに計算済み。Cが当たるか外れるかは、CCC\overline{C}なので、
P(ABC)=P(AB)P(ABC)=1221220=102201220=9220P(A \cap B \cap \overline{C}) = P(A \cap B) - P(A \cap B \cap C) = \frac{1}{22} - \frac{1}{220} = \frac{10}{220} - \frac{1}{220} = \frac{9}{220}

3. 最終的な答え

(1) PA(B)=211P_A(B) = \frac{2}{11}
(2) P(AB)=122P(A \cap B) = \frac{1}{22}
(3) PAB(C)=110P_{A \cap B}(C) = \frac{1}{10}
(4) P(ABC)=9220P(A \cap B \cap \overline{C}) = \frac{9}{220}

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