3つの箱A, B, Cがあり、それぞれの箱に赤球と白球が入っている。 箱Aには赤球6個、白球4個、箱Bには赤球2個、白球6個、箱Cには赤球5個、白球15個が入っている。 (1) A, B, Cの中から無作為に1つの箱を選び、その中から1つの球を取り出すとき、取り出した球が赤球である確率を求めよ。 (2) A, B, Cの中から無作為に1つの箱を選び、その中から1つの球を取り出したところ、白球であった。このとき、選んだ箱がAである確率を求めよ。

確率論・統計学確率条件付き確率ベイズの定理
2025/7/1

1. 問題の内容

3つの箱A, B, Cがあり、それぞれの箱に赤球と白球が入っている。
箱Aには赤球6個、白球4個、箱Bには赤球2個、白球6個、箱Cには赤球5個、白球15個が入っている。
(1) A, B, Cの中から無作為に1つの箱を選び、その中から1つの球を取り出すとき、取り出した球が赤球である確率を求めよ。
(2) A, B, Cの中から無作為に1つの箱を選び、その中から1つの球を取り出したところ、白球であった。このとき、選んだ箱がAである確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、箱A, B, Cを選ぶ確率はそれぞれ 13\frac{1}{3} である。
箱Aを選んだときに赤球を取り出す確率は 66+4=610=35\frac{6}{6+4} = \frac{6}{10} = \frac{3}{5}
箱Bを選んだときに赤球を取り出す確率は 22+6=28=14\frac{2}{2+6} = \frac{2}{8} = \frac{1}{4}
箱Cを選んだときに赤球を取り出す確率は 55+15=520=14\frac{5}{5+15} = \frac{5}{20} = \frac{1}{4}
よって、取り出した球が赤球である確率は
13×35+13×14+13×14=15+112+112=15+16=6+530=1130\frac{1}{3} \times \frac{3}{5} + \frac{1}{3} \times \frac{1}{4} + \frac{1}{3} \times \frac{1}{4} = \frac{1}{5} + \frac{1}{12} + \frac{1}{12} = \frac{1}{5} + \frac{1}{6} = \frac{6+5}{30} = \frac{11}{30}
(2)
箱Aを選んだときに白球を取り出す確率は 46+4=410=25\frac{4}{6+4} = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
箱Bを選んだときに白球を取り出す確率は 62+6=68=34\frac{6}{2+6} = \frac{6}{8} = \frac{3}{4}
箱Cを選んだときに白球を取り出す確率は 155+15=1520=34\frac{15}{5+15} = \frac{15}{20} = \frac{3}{4}
よって、取り出した球が白球である確率は
13×25+13×34+13×34=215+14+14=215+12=4+1530=1930\frac{1}{3} \times \frac{2}{5} + \frac{1}{3} \times \frac{3}{4} + \frac{1}{3} \times \frac{3}{4} = \frac{2}{15} + \frac{1}{4} + \frac{1}{4} = \frac{2}{15} + \frac{1}{2} = \frac{4+15}{30} = \frac{19}{30}
求める確率は、取り出した球が白球であったという条件の下で、選んだ箱がAである条件付き確率である。
求める確率は
13×251930=2151930=215×3019=419\frac{\frac{1}{3} \times \frac{2}{5}}{\frac{19}{30}} = \frac{\frac{2}{15}}{\frac{19}{30}} = \frac{2}{15} \times \frac{30}{19} = \frac{4}{19}

3. 最終的な答え

(1) 1130\frac{11}{30}
(2) 419\frac{4}{19}

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