確率変数 $X$ が与えられており、$X = k$ となる確率が $P(X = k) = \binom{10}{k} (\frac{1}{2})^{10}$ で与えられています。ここで、$k$ は 1 から 10 までの整数です。この確率変数 $X$ の期待値 $E(X)$ と分散 $V(X)$ を求める問題です。

確率論・統計学確率変数二項分布期待値分散
2025/7/2

1. 問題の内容

確率変数 XX が与えられており、X=kX = k となる確率が P(X=k)=(10k)(12)10P(X = k) = \binom{10}{k} (\frac{1}{2})^{10} で与えられています。ここで、kk は 1 から 10 までの整数です。この確率変数 XX の期待値 E(X)E(X) と分散 V(X)V(X) を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、確率変数 XX が二項分布に従うことを確認します。nn 回の独立な試行を行い、各試行で成功する確率が pp であるとき、kk 回成功する確率が (nk)pk(1p)nk\binom{n}{k} p^k (1-p)^{n-k} で表されます。今回の問題では、
P(X=k)=(10k)(12)k(112)10k=(10k)(12)k(12)10k=(10k)(12)10P(X=k) = \binom{10}{k} (\frac{1}{2})^{k} (1-\frac{1}{2})^{10-k} = \binom{10}{k} (\frac{1}{2})^{k} (\frac{1}{2})^{10-k} = \binom{10}{k} (\frac{1}{2})^{10}
XX は二項分布 B(n,p)B(n, p) に従うとみなせます。ただし、n=10n = 10 であり、pp12\frac{1}{2} です。
二項分布の期待値と分散はそれぞれ次のように求められます。
期待値: E(X)=npE(X) = np
分散: V(X)=np(1p)V(X) = np(1-p)
今回の問題では、n=10n = 10p=12p = \frac{1}{2} なので、期待値と分散は、
E(X)=10×12=5E(X) = 10 \times \frac{1}{2} = 5
V(X)=10×12×(112)=10×12×12=104=52V(X) = 10 \times \frac{1}{2} \times (1 - \frac{1}{2}) = 10 \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{10}{4} = \frac{5}{2}

3. 最終的な答え

期待値: 5
分散: 5/2

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