あるクラスでテストを行ったところ、平均値が55、分散が40であった。 (ア) 各点数を1.5倍した点数の分散を求める。 (イ) 各点数から50を引いた点数を2乗したものの平均値を求める。

確率論・統計学分散平均統計
2025/7/1

1. 問題の内容

あるクラスでテストを行ったところ、平均値が55、分散が40であった。
(ア) 各点数を1.5倍した点数の分散を求める。
(イ) 各点数から50を引いた点数を2乗したものの平均値を求める。

2. 解き方の手順

(ア) 分散の性質を利用する。データの値を定数倍したとき、分散は定数の2乗倍になる。
元の分散が40なので、1.5倍したデータの分散は、
40×(1.5)240 \times (1.5)^2
を計算する。
(イ) yi=xi50y_i = x_i - 50 とおくと、xi=yi+50x_i = y_i + 50 である。求めるものは、yi2y_i^2 の平均値。
xix_i の平均値は55なので、E[xi]=55E[x_i] = 55E[xi]=E[yi+50]=E[yi]+50=55E[x_i] = E[y_i + 50] = E[y_i] + 50 = 55 より、E[yi]=5550=5E[y_i] = 55 - 50 = 5
分散V[xi]V[x_i]の定義は、E[(xiE[xi])2]=V[xi]E[(x_i - E[x_i])^2] = V[x_i]であるから、E[(xi55)2]=40E[(x_i - 55)^2] = 40
yi=xi50y_i = x_i - 50 より、xi=yi+50x_i = y_i + 50 なので、xi55=yi+5055=yi5x_i - 55 = y_i + 50 - 55 = y_i - 5
E[(xi55)2]=E[(yi5)2]=40E[(x_i - 55)^2] = E[(y_i - 5)^2] = 40
E[(yi5)2]=E[yi210yi+25]=E[yi2]10E[yi]+25=E[yi2]10(5)+25=E[yi2]50+25=E[yi2]25=40E[(y_i - 5)^2] = E[y_i^2 - 10y_i + 25] = E[y_i^2] - 10E[y_i] + 25 = E[y_i^2] - 10(5) + 25 = E[y_i^2] - 50 + 25 = E[y_i^2] - 25 = 40
したがって、E[yi2]=40+25=65E[y_i^2] = 40 + 25 = 65

3. 最終的な答え

(ア) 40×(1.5)2=40×2.25=9040 \times (1.5)^2 = 40 \times 2.25 = 90
(イ) 65
答え:
ア: 90
イ: 65

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