与えられた2次関数 $y = -x^2 + 4x + 3$ について、以下の問いに答えます。 (1) この放物線の頂点の座標を求めます。 (2) $-2 \le x \le 5$ における $y$ の最大値と最小値を求めます。 (3) この放物線を $y$ 軸方向に $a$ だけ平行移動したグラフが $x$ 軸と異なる2点 A, B で交わるとき、これらの交点の $x$ 座標の小さい方から A, B とします。AB = 10 となるとき、$a$ の値を求めます。

代数学二次関数放物線最大値最小値平行移動二次方程式平方完成
2025/7/1

1. 問題の内容

与えられた2次関数 y=x2+4x+3y = -x^2 + 4x + 3 について、以下の問いに答えます。
(1) この放物線の頂点の座標を求めます。
(2) 2x5-2 \le x \le 5 における yy の最大値と最小値を求めます。
(3) この放物線を yy 軸方向に aa だけ平行移動したグラフが xx 軸と異なる2点 A, B で交わるとき、これらの交点の xx 座標の小さい方から A, B とします。AB = 10 となるとき、aa の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 頂点の座標を求めるには、まず与えられた2次関数を平方完成します。
y=x2+4x+3=(x24x)+3=(x24x+44)+3=(x2)2+4+3=(x2)2+7y = -x^2 + 4x + 3 = -(x^2 - 4x) + 3 = -(x^2 - 4x + 4 - 4) + 3 = -(x - 2)^2 + 4 + 3 = -(x - 2)^2 + 7
よって、頂点の座標は (2, 7) です。
(2) 2x5-2 \le x \le 5 における yy の最大値と最小値を求めます。
頂点の xx 座標は x=2x = 2 で、これは区間 2x5-2 \le x \le 5 に含まれています。
x=2x = 2 のとき、y=7y = 7 です。
x=2x = -2 のとき、y=(2)2+4(2)+3=48+3=9y = -(-2)^2 + 4(-2) + 3 = -4 - 8 + 3 = -9 です。
x=5x = 5 のとき、y=(5)2+4(5)+3=25+20+3=2y = -(5)^2 + 4(5) + 3 = -25 + 20 + 3 = -2 です。
したがって、最大値は 7 で、最小値は -9 です。
(3) 放物線 y=x2+4x+3y = -x^2 + 4x + 3yy 軸方向に aa だけ平行移動したグラフは、y=x2+4x+3+ay = -x^2 + 4x + 3 + a となります。
このグラフが xx 軸と交わるということは、y=0y = 0 となる xx が存在することです。
x2+4x+3+a=0-x^2 + 4x + 3 + a = 0 を解くと、x24x3a=0x^2 - 4x - 3 - a = 0 となります。
この方程式の解を x1,x2x_1, x_2 とすると、x1+x2=4x_1 + x_2 = 4 であり、x1x2=3ax_1 x_2 = -3 - a です。
また、AB = 10 なので、x2x1=10|x_2 - x_1| = 10 となります。
(x2x1)2=(x2+x1)24x1x2=424(3a)=16+12+4a=28+4a(x_2 - x_1)^2 = (x_2 + x_1)^2 - 4x_1 x_2 = 4^2 - 4(-3 - a) = 16 + 12 + 4a = 28 + 4a
(x2x1)2=102=100(x_2 - x_1)^2 = 10^2 = 100 なので、28+4a=10028 + 4a = 100 となります。
4a=724a = 72 より、a=18a = 18 となります。
y=x2+4x+3+18=x2+4x+21=0y = -x^2 + 4x + 3 + 18 = -x^2 + 4x + 21 = 0 を満たす xx が異なる2点である必要があるので、判別式 D=424(1)(21)=16+84=100>0D = 4^2 - 4(-1)(21) = 16 + 84 = 100 > 0 を満たします。

3. 最終的な答え

(1) 頂点の座標は (2, 7) です。
(2) 最大値は 7 で、最小値は -9 です。
(3) a=18a = 18 です。

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