数列$\{a_n\}$が、$a_1 = 1$, $a_{n+1} = a_n^2 - 2na_n + 4n$で定義されているとき、$a_n = 2n-1$ がすべての自然数 $n$ について成り立つことを数学的帰納法で証明する問題です。途中いくつかの空欄を埋める必要があります。

代数学数学的帰納法数列漸化式
2025/7/1

1. 問題の内容

数列{an}\{a_n\}が、a1=1a_1 = 1, an+1=an22nan+4na_{n+1} = a_n^2 - 2na_n + 4nで定義されているとき、an=2n1a_n = 2n-1 がすべての自然数 nn について成り立つことを数学的帰納法で証明する問題です。途中いくつかの空欄を埋める必要があります。

2. 解き方の手順

(I) n=1n=1のとき:
a1=1a_1 = 1であり、211=12\cdot1 - 1 = 1なので、n=1n=1のとき、an=2n1a_n = 2n-1は成り立ちます。
(II) n=kn=kのとき、ak=2k1a_k = 2k-1が成り立つと仮定します。
このとき、ak=a_k = \text{ア}なので、アには2k12k-1が入ります。
n=k+1n = k+1のとき、
ak+1=ak22kak+4ka_{k+1} = a_k^2 - 2ka_k + 4k に、ak=2k1a_k = 2k-1 を代入すると、
ak+1=(2k1)22k(2k1)+4ka_{k+1} = (2k-1)^2 - 2k(2k-1) + 4k
よって、
ak+1=(4k24k+1)(4k22k)+4ka_{k+1} = (4k^2 - 4k + 1) - (4k^2 - 2k) + 4k
ak+1=4k24k+14k2+2k+4k=2k+1a_{k+1} = 4k^2 - 4k + 1 - 4k^2 + 2k + 4k = 2k+1
ak+1=2k+1a_{k+1} = 2k+1となるので、n=k+1n=k+1のときも、an=2n1a_n = 2n-1 が成り立つ。
なぜなら、2(k+1)1=2k+21=2k+12(k+1) - 1 = 2k + 2 - 1 = 2k + 1 だからです。
よって、イには4k4k、ウには2k+12k+1が入ります。
したがって、
ak+1=(2k1)22k(2k1)+4k=2k+1a_{k+1} = (2k-1)^2 - 2k(2k-1) + 4k = 2k+1
これは、2(k+1)12(k+1) - 1 と一致するため、n=k+1n=k+1のときも、an=2n1a_n = 2n-1 が成り立ちます。
(I), (II)より、すべての自然数 nn について、an=2n1a_n = 2n-1 が成り立ちます。

3. 最終的な答え

ア: 2k12k-1
イ: 4k4k
ウ: 2k+12k+1

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