与えられた二次関数の定義域における最大値と最小値を求める問題です。

代数学二次関数最大値最小値平方完成定義域
2025/7/1

1. 問題の内容

与えられた二次関数の定義域における最大値と最小値を求める問題です。

2. 解き方の手順

各二次関数について、以下の手順で最大値と最小値を求めます。
(1) y=2x24x+1y = -2x^2 - 4x + 1 (2x<1-2 \le x < 1)
平方完成して頂点を求めます。
y=2(x2+2x)+1=2(x2+2x+11)+1=2(x+1)2+2+1=2(x+1)2+3y = -2(x^2 + 2x) + 1 = -2(x^2 + 2x + 1 - 1) + 1 = -2(x+1)^2 + 2 + 1 = -2(x+1)^2 + 3
頂点は (1,3)(-1, 3)です。上に凸な放物線です。
x=2x = -2のとき、y=2(2)24(2)+1=8+8+1=1y = -2(-2)^2 - 4(-2) + 1 = -8 + 8 + 1 = 1
x=1x = 1のとき、y=2(1)24(1)+1=24+1=5y = -2(1)^2 - 4(1) + 1 = -2 - 4 + 1 = -5
ただし、x=1x=1は定義域に含まれないので、y=5y=-5は取りません。
したがって、最大値は33 (x=1x = -1のとき)、最小値は11 (x=2x=-2のとき)です。
(2) y=x2+3x+3y = x^2 + 3x + 3 (0<x20 < x \le 2)
平方完成して頂点を求めます。
y=x2+3x+3=(x+32)294+3=(x+32)2+34y = x^2 + 3x + 3 = (x + \frac{3}{2})^2 - \frac{9}{4} + 3 = (x + \frac{3}{2})^2 + \frac{3}{4}
頂点は(32,34)(-\frac{3}{2}, \frac{3}{4})です。下に凸な放物線です。
x=0x = 0のとき、y=02+3(0)+3=3y = 0^2 + 3(0) + 3 = 3
x=2x = 2のとき、y=22+3(2)+3=4+6+3=13y = 2^2 + 3(2) + 3 = 4 + 6 + 3 = 13
ただし、x=0x=0は定義域に含まれないので、y=3y=3は取りません。
定義域内で最小値は頂点のxx座標に一番近いxx座標の値を取ります。今回はxx座標が00より大きい範囲なので、xx00に近づくにつれて、yy33に近づきますが、33になることはありません。
したがって、最大値は1313 (x=2x=2のとき)、最小値はありません。
(3) y=3(x+1)(x2)y = 3(x+1)(x-2) (0x<30 \le x < 3)
y=3(x2x2)=3x23x6y = 3(x^2 - x - 2) = 3x^2 - 3x - 6
平方完成して頂点を求めます。
y=3(x2x)6=3(x2x+1414)6=3(x12)2346=3(x12)2274y = 3(x^2 - x) - 6 = 3(x^2 - x + \frac{1}{4} - \frac{1}{4}) - 6 = 3(x - \frac{1}{2})^2 - \frac{3}{4} - 6 = 3(x - \frac{1}{2})^2 - \frac{27}{4}
頂点は(12,274)(\frac{1}{2}, -\frac{27}{4})です。下に凸な放物線です。
x=0x = 0のとき、y=3(0+1)(02)=6y = 3(0+1)(0-2) = -6
x=3x = 3のとき、y=3(3+1)(32)=3(4)(1)=12y = 3(3+1)(3-2) = 3(4)(1) = 12
ただし、x=3x=3は定義域に含まれないので、y=12y=12は取りません。
したがって、最小値は274-\frac{27}{4} (x=12x = \frac{1}{2}のとき)、最大値はありません。
(4) y=x22x+2y = x^2 - 2x + 2 (1<x<2-1 < x < 2)
平方完成して頂点を求めます。
y=x22x+2=(x1)21+2=(x1)2+1y = x^2 - 2x + 2 = (x-1)^2 - 1 + 2 = (x-1)^2 + 1
頂点は(1,1)(1, 1)です。下に凸な放物線です。
x=1x = -1のとき、y=(1)22(1)+2=1+2+2=5y = (-1)^2 - 2(-1) + 2 = 1 + 2 + 2 = 5
x=2x = 2のとき、y=222(2)+2=44+2=2y = 2^2 - 2(2) + 2 = 4 - 4 + 2 = 2
ただし、x=1x=-1x=2x=2は定義域に含まれないので、y=5y=5y=2y=2は取りません。
xx1-1より大きく、22より小さいので、xx1-1に近づくにつれてyy55に近づきますが、55になることはありません。また、xx22に近づくにつれて、yy22に近づきますが、22になることはありません。
したがって、最小値は11 (x=1x = 1のとき)、最大値はありません。

3. 最終的な答え

(1) 最大値: 3 (x = -1)、最小値: 1 (x = -2)
(2) 最大値: 13 (x = 2)、最小値: なし
(3) 最大値: なし、最小値: -27/4 (x = 1/2)
(4) 最大値: なし、最小値: 1 (x = 1)

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