$x>0$において、関数$f(x) = x^2 \log x$の最小値を求めます。ここで、$\log$は自然対数を意味します。

解析学関数の最小値関数の最大値導関数極値微分自然対数極限
2025/7/2
## 問題5

1. 問題の内容

x>0x>0において、関数f(x)=x2logxf(x) = x^2 \log xの最小値を求めます。ここで、log\logは自然対数を意味します。

2. 解き方の手順

関数の最小値を求めるために、まず導関数を計算し、それが0となる点を求めます。
まず、f(x)=x2logxf(x) = x^2 \log x の導関数 f(x)f'(x) を求めます。積の微分法則を用いると、
f'(x) = 2x \log x + x^2 \cdot \frac{1}{x} = 2x \log x + x = x(2 \log x + 1)
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を探します。x>0x>0なので、x0x \neq 0 であることに注意すると、
2 \log x + 1 = 0
\log x = -\frac{1}{2}
x = e^{-\frac{1}{2}} = \frac{1}{\sqrt{e}}
次に、x=1ex = \frac{1}{\sqrt{e}} の前後で f(x)f'(x) の符号がどう変化するかを調べます。
0<x<1e0 < x < \frac{1}{\sqrt{e}} のとき、2logx+1<02 \log x + 1 < 0 なので、f(x)<0f'(x) < 0 です。
x>1ex > \frac{1}{\sqrt{e}} のとき、2logx+1>02 \log x + 1 > 0 なので、f(x)>0f'(x) > 0 です。
したがって、x=1ex = \frac{1}{\sqrt{e}}f(x)f(x) は極小値をとり、この場合それが最小値となります。
最小値は
f\left(\frac{1}{\sqrt{e}}\right) = \left(\frac{1}{\sqrt{e}}\right)^2 \log\left(\frac{1}{\sqrt{e}}\right) = \frac{1}{e} \cdot \left(-\frac{1}{2}\right) = -\frac{1}{2e}

3. 最終的な答え

最小値: 12e-\frac{1}{2e}
## 問題6

1. 問題の内容

関数 f(x)=x24+x2f(x) = \frac{x^2}{4+x^2} の最大値と最小値を求めます。

2. 解き方の手順

関数 f(x)f(x) の最大値と最小値を求めるために、まず導関数を計算し、それが0となる点を求めます。その後、関数の定義域や極限を考慮して最大値と最小値を決定します。
まず、f(x)=x24+x2f(x) = \frac{x^2}{4+x^2} の導関数 f(x)f'(x) を求めます。商の微分法則を用いると、
f'(x) = \frac{(2x)(4+x^2) - x^2(2x)}{(4+x^2)^2} = \frac{8x+2x^3-2x^3}{(4+x^2)^2} = \frac{8x}{(4+x^2)^2}
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を探します。
\frac{8x}{(4+x^2)^2} = 0
これは x=0x=0 のときのみ成り立ちます。
次に、x=0x = 0 の前後で f(x)f'(x) の符号がどう変化するかを調べます。
x<0x < 0 のとき、f(x)<0f'(x) < 0 です。
x>0x > 0 のとき、f(x)>0f'(x) > 0 です。
したがって、x=0x = 0f(x)f(x) は極小値をとります。
f(0) = \frac{0^2}{4+0^2} = 0
また、xx \to \infty のとき、f(x)1f(x) \to 1 となります。
\lim_{x \to \infty} \frac{x^2}{4+x^2} = \lim_{x \to \infty} \frac{1}{\frac{4}{x^2}+1} = 1
xx \to -\infty のときも、f(x)1f(x) \to 1 となります。
したがって、f(x)f(x)x=0x=0 で最小値0をとり、最大値は1に限りなく近づきますが、1そのものの値はとりません。

3. 最終的な答え

最小値: 0
最大値: 1 (ただし、1は関数の値域に含まれません)
あるいは、上限は1ですが、最大値は存在しないと表現することもできます。
ここでは上限を最大値として扱います。
最小値: 0
最大値: 1

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