関数 $f(x) = \frac{r^2}{4 + r^2}$ の最大値と最小値を求めよ。

解析学関数の最大値関数の最小値分数関数極限
2025/7/2

1. 問題の内容

関数 f(x)=r24+r2f(x) = \frac{r^2}{4 + r^2} の最大値と最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

f(r)=r24+r2f(r) = \frac{r^2}{4+r^2} を変形して最大値と最小値を求めます。
まず、f(r)f(r) を以下のように変形します。
f(r)=r24+r2=r2+444+r2=4+r24+r244+r2=144+r2f(r) = \frac{r^2}{4+r^2} = \frac{r^2+4-4}{4+r^2} = \frac{4+r^2}{4+r^2} - \frac{4}{4+r^2} = 1 - \frac{4}{4+r^2}
ここで、r20r^2 \geq 0 であるため、4+r244+r^2 \geq 4 が成り立ちます。
したがって、14+r214\frac{1}{4+r^2} \leq \frac{1}{4} となります。
さらに、44+r244=1\frac{4}{4+r^2} \leq \frac{4}{4} = 1 となります。
このことから、44+r21 -\frac{4}{4+r^2} \geq -1 となります。
よって、f(r)=144+r211=0f(r) = 1 - \frac{4}{4+r^2} \geq 1 - 1 = 0 となります。
r=0r=0 のとき、f(0)=04+0=0f(0) = \frac{0}{4+0} = 0 となり、f(r)f(r) は最小値0を取ります。
次に、rr が大きくなると、r2r^2 も大きくなり、4+r24+r^2 も大きくなります。
44+r2\frac{4}{4+r^2} は、rr が大きくなるにつれて小さくなり、0に近づきます。
そのため、f(r)=144+r2f(r) = 1 - \frac{4}{4+r^2} は、rr が大きくなるにつれて1に近づきます。
rr がどのような値であっても、f(r)<1f(r) < 1 となるため、f(r)f(r) は最大値を持ちません。
ただし、上限は1となります。

3. 最終的な答え

最小値: 0
最大値: なし (上限は 1)

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