写像 $f: \mathbb{R}^2 \rightarrow \mathbb{R}$ が $f(x, y) = x - y^2 + 1$ で定義されている。 (1) $\mathbb{R}^2$ の部分集合 $A = \{(1, y) \mid y \in [0, 2]\}$ の $f$ による像 $f(A)$ を求める。 (2) 直積集合 $\mathbb{R}^2$ を平面とみなすとき、$f$ の逆像 $f^{-1}(\{0\})$ を図示する。

解析学写像逆像関数放物線
2025/7/2
はい、承知いたしました。

1. 問題の内容

写像 f:R2Rf: \mathbb{R}^2 \rightarrow \mathbb{R}f(x,y)=xy2+1f(x, y) = x - y^2 + 1 で定義されている。
(1) R2\mathbb{R}^2 の部分集合 A={(1,y)y[0,2]}A = \{(1, y) \mid y \in [0, 2]\}ff による像 f(A)f(A) を求める。
(2) 直積集合 R2\mathbb{R}^2 を平面とみなすとき、ff の逆像 f1({0})f^{-1}(\{0\}) を図示する。

2. 解き方の手順

(1) 集合 AA の要素は (1,y)(1, y) であり、yy は閉区間 [0,2][0, 2] の値を取る。f(A)f(A) を求めるには、f(1,y)f(1, y) を計算し、yy[0,2][0, 2] の範囲で変化するときの f(1,y)f(1, y) の値の範囲を求める。
f(1,y)=1y2+1=2y2f(1, y) = 1 - y^2 + 1 = 2 - y^2 である。
yy[0,2][0, 2] の範囲にあるので、y2y^2[0,4][0, 4] の範囲にある。
したがって、y2-y^2[4,0][-4, 0] の範囲にある。
2y22 - y^22+[4,0]=[2,2]2 + [-4, 0] = [-2, 2] の範囲にある。
よって、f(A)=[2,2]f(A) = [-2, 2] である。
(2) 逆像 f1({0})f^{-1}(\{0\}) は、f(x,y)=0f(x, y) = 0 となる (x,y)(x, y) の集合である。
f(x,y)=xy2+1=0f(x, y) = x - y^2 + 1 = 0 を満たす (x,y)(x, y) を求める。
xy2+1=0x - y^2 + 1 = 0xx について解くと、x=y21x = y^2 - 1 となる。
これは放物線を表す。xyxy 平面上に、x=y21x = y^2 - 1 を図示すると、求める逆像となる。頂点が (1,0)(-1, 0) で、xx軸方向に開いた放物線となる。

3. 最終的な答え

(1) f(A)=[2,2]f(A) = [-2, 2]
(2) f1({0})f^{-1}(\{0\}) は、x=y21x = y^2 - 1 で表される放物線。

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