$a$を定数とする。$0 \le \theta < 2\pi$のとき、方程式$\sin^2{\theta} - \sin{\theta} = a$について、 (1) この方程式が解をもつための$a$のとりうる値の範囲を求めよ。 (2) この方程式の解の個数を$a$の値によって場合分けして求めよ。
2025/7/2
1. 問題の内容
を定数とする。のとき、方程式について、
(1) この方程式が解をもつためののとりうる値の範囲を求めよ。
(2) この方程式の解の個数をの値によって場合分けして求めよ。
2. 解き方の手順
(1)
まず、とおく。より、である。
与えられた方程式は、と書き換えられる。
これを変形すると、
よって、とのグラフの交点の座標がの範囲に存在すればよい。
のグラフは、頂点がの放物線である。
の範囲で、のとき、
のとき、
のとき、
したがって、
よって、
(2)
とのグラフの交点の個数を考える。
(i) のとき、解なし。
(ii) のとき、となる。より、。解は2個。
(iii) のとき、。より、となるは2個。
(iv) のとき、となる。
のとき、より、。
のとき、より、。
解は3個。
(v) のとき、
は必ずになる。
はになる。
したがって、を満たすはと。
となるは2個。
(vi) のとき、より、。
のとき、より、。
解は1個。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
のとき、0個。
のとき、2個。
のとき、4個。
のとき、3個。
のとき、2個。
のとき、1個。