区間 $[0,1]$ で定義された関数 $f(x)$ が次のように定義されています。 $f(x) = \begin{cases} 0 & (x \neq 1) \\ 1 & (x = 1) \end{cases}$ このとき、以下の2つの命題を示す必要があります。 (1) $f$ が $[0,1]$ で凸関数であること。 (2) $f$ が点 $x=1$ で連続でないこと。
2025/7/2
1. 問題の内容
区間 で定義された関数 が次のように定義されています。
このとき、以下の2つの命題を示す必要があります。
(1) が で凸関数であること。
(2) が点 で連続でないこと。
2. 解き方の手順
(1) が で凸関数であることの証明
凸関数の定義から、任意の と任意の に対して、次の不等式が成り立つことを示す必要があります。
場合分けして考えます。
* **場合 1:** かつ のとき
このとき かつ です。
もし であれば、 となるはずですが、これは かつ に矛盾します。
したがって、 であり、 となります。
よって、 となり、不等式は成り立ちます。
* **場合 2:** のとき
このとき です。
もし であれば、 となり、 となります。
このとき となることを示します。
であれば、 となりますが、 であるので、 となります。
したがって、 となり、 は成立します。
もし であれば、 となり、 となります。
となり、 は成立します。
* **場合 3:** のとき
これは場合2と同様に示すことができます。
以上より、任意の と任意の に対して、 が成り立つため、 は で凸関数です。
(2) が点 で連続でないことの証明
関数 が で連続であるとは、 が成り立つことです。
であるので、 であるかどうかを調べます。
が に近づくとき、 である限り です。したがって、
これは と異なるため、 となり、 は点 で連続ではありません。
3. 最終的な答え
(1) は で凸関数である。
(2) は点 で連続ではない。