ある心疾患と喫煙の関係を調べるために、1億数千万人の日本人全体から、病気を患っている人10人と、患っていない人30人に集まってもらい、喫煙の有無に関するアンケートを実施した。その結果がクロス集計表で与えられている。この表から日本人全体について、病気を患う確率、タバコを吸わない人が病気になる確率、タバコを吸うことによるリスクの倍率、非喫煙者が喫煙者の何倍か、を推定する。
2025/7/2
1. 問題の内容
ある心疾患と喫煙の関係を調べるために、1億数千万人の日本人全体から、病気を患っている人10人と、患っていない人30人に集まってもらい、喫煙の有無に関するアンケートを実施した。その結果がクロス集計表で与えられている。この表から日本人全体について、病気を患う確率、タバコを吸わない人が病気になる確率、タバコを吸うことによるリスクの倍率、非喫煙者が喫煙者の何倍か、を推定する。
2. 解き方の手順
まず、与えられたクロス集計表から必要な情報を抽出する。
- 喫煙者で病気あり:8人
- 喫煙者で病気なし:12人
- 非喫煙者で病気あり:2人
- 非喫煙者で病気なし:18人
- 喫煙者の合計:8 + 12 = 20人
- 非喫煙者の合計:2 + 18 = 20人
- 病気ありの合計:8 + 2 = 10人
- 病気なしの合計:12 + 18 = 30人
- 全体の人数:10 + 30 = 40人
(1) ある人がこの病気を患っている確率:
病気ありの人は10人、全体の人数は40人なので、確率は
したがって、4分の1。
(2) タバコを吸わない人がこの心疾患になる確率:
タバコを吸わない人で病気ありの人は2人、タバコを吸わない人の合計は20人なので、確率は
したがって、10分の1。
(3) タバコを吸うことでこの心疾患になるリスクは何倍になるか:
喫煙者の病気になる確率:
非喫煙者の病気になる確率:
倍率は
したがって、約4倍。
(4) 非喫煙者は喫煙者の約何倍か:
非喫煙者の病気になる確率 は、喫煙者の病気になる確率 の何倍か。
したがって、約0.25倍
3. 最終的な答え
ある人がこの病気を患っている確率: 4分の1
タバコを吸わない人がこの心疾患になる確率: 10分の1
タバコを吸うことでこの心疾患になるリスクは何倍になるか: 約4倍
非喫煙者は喫煙者の約何倍か: 約0.25倍