ある心疾患と喫煙の関係を調べるために、10人の患者と30人の非患者を集め、喫煙の有無をアンケートした。アンケート結果のクロス集計表から、以下の確率とリスクを推測する。 - ある人がこの病気を患っている確率 - タバコを吸わない人がこの心疾患になる確率 - タバコを吸うことでこの心疾患になるリスクは何倍になるか - 非喫煙者は喫煙者の約何倍か
2025/7/2
1. 問題の内容
ある心疾患と喫煙の関係を調べるために、10人の患者と30人の非患者を集め、喫煙の有無をアンケートした。アンケート結果のクロス集計表から、以下の確率とリスクを推測する。
- ある人がこの病気を患っている確率
- タバコを吸わない人がこの心疾患になる確率
- タバコを吸うことでこの心疾患になるリスクは何倍になるか
- 非喫煙者は喫煙者の約何倍か
2. 解き方の手順
(1) ある人がこの病気を患っている確率:
サンプル全体で病気を患っている人は10人、そうでない人は30人なので、サンプルサイズは40人。病気を患っている確率は、
よって、4分の1。
(2) タバコを吸わない人がこの心疾患になる確率:
タバコを吸わない人は合計20人(病気:2人、病気なし:18人)。このうち病気である人は2人。したがって、タバコを吸わない人が心疾患になる確率は、
よって、10分の1。
(3) タバコを吸うことでこの心疾患になるリスクは何倍になるか:
喫煙者の心疾患の発症率は
非喫煙者の心疾患の発症率は
リスク比は、
よって、4倍。
(4) 非喫煙者は喫煙者の約何倍か:
喫煙者が心疾患になるリスクは、
非喫煙者が心疾患になるリスクは、
非喫煙者は喫煙者のリスクの何倍かを聞かれているので、リスク比の逆数を計算します。
非喫煙者のリスクは喫煙者の1/4倍となる。
3. 最終的な答え
- ある人がこの病気を患っている確率: 4分の1
- タバコを吸わない人がこの心疾患になる確率: 10分の1
- タバコを吸うことでこの心疾患になるリスクは何倍になるか: 約4倍
- 非喫煙者は喫煙者の約何倍か: 約1/4倍