ベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が $|\vec{a}| = 5$, $|\vec{b}| = 3$, $|\vec{a} - 2\vec{b}| = 7$ を満たしている。このとき、$\vec{a} \cdot \vec{b}$ の値を求め、さらに $t$ が実数全体を動くとき、 $|\vec{a} + t\vec{b}|$ の最小値とそのときの $t$ の値を求める。

幾何学ベクトル内積絶対値最小値
2025/7/2

1. 問題の内容

ベクトル a\vec{a}b\vec{b}a=5|\vec{a}| = 5, b=3|\vec{b}| = 3, a2b=7|\vec{a} - 2\vec{b}| = 7 を満たしている。このとき、ab\vec{a} \cdot \vec{b} の値を求め、さらに tt が実数全体を動くとき、 a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| の最小値とそのときの tt の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、ab\vec{a} \cdot \vec{b} を求める。
a2b2=72|\vec{a} - 2\vec{b}|^2 = 7^2 であるから、
(a2b)(a2b)=49(\vec{a} - 2\vec{b}) \cdot (\vec{a} - 2\vec{b}) = 49
a24ab+4b2=49|\vec{a}|^2 - 4\vec{a} \cdot \vec{b} + 4|\vec{b}|^2 = 49
524ab+432=495^2 - 4\vec{a} \cdot \vec{b} + 4 \cdot 3^2 = 49
254ab+36=4925 - 4\vec{a} \cdot \vec{b} + 36 = 49
614ab=4961 - 4\vec{a} \cdot \vec{b} = 49
4ab=124\vec{a} \cdot \vec{b} = 12
ab=3\vec{a} \cdot \vec{b} = 3
次に、a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| の最小値を求める。
a+tb2=(a+tb)(a+tb)|\vec{a} + t\vec{b}|^2 = (\vec{a} + t\vec{b}) \cdot (\vec{a} + t\vec{b})
=a2+2t(ab)+t2b2= |\vec{a}|^2 + 2t(\vec{a} \cdot \vec{b}) + t^2|\vec{b}|^2
=52+2t3+t232= 5^2 + 2t \cdot 3 + t^2 \cdot 3^2
=25+6t+9t2= 25 + 6t + 9t^2
=9t2+6t+25= 9t^2 + 6t + 25
=9(t2+23t)+25= 9(t^2 + \frac{2}{3}t) + 25
=9(t+13)2919+25= 9(t + \frac{1}{3})^2 - 9 \cdot \frac{1}{9} + 25
=9(t+13)21+25= 9(t + \frac{1}{3})^2 - 1 + 25
=9(t+13)2+24= 9(t + \frac{1}{3})^2 + 24
t=13t = -\frac{1}{3} のとき最小値 2424 をとる。
a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| の最小値は 24=26\sqrt{24} = 2\sqrt{6}

3. 最終的な答え

ab=3\vec{a} \cdot \vec{b} = 3
a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| の最小値は 262\sqrt{6}
そのときの tt の値は 13-\frac{1}{3}

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