原点O、点A(2, 6)、第2象限の点Bがある。三角形OABは$\angle AOB$を頂角とする二等辺三角形であり、$\angle AOB = \frac{\pi}{6}$であるとき、点Bの座標を求めよ。

幾何学座標二等辺三角形ベクトル内積三角比
2025/7/2
はい、承知いたしました。問題10を解いていきます。

1. 問題の内容

原点O、点A(2, 6)、第2象限の点Bがある。三角形OABはAOB\angle AOBを頂角とする二等辺三角形であり、AOB=π6\angle AOB = \frac{\pi}{6}であるとき、点Bの座標を求めよ。

2. 解き方の手順

点Bの座標を(x,y)(x, y)とする。二等辺三角形OABであることから、OA=OBOA = OBが成り立つ。また、AOB=π6\angle AOB = \frac{\pi}{6}である。
まず、OAOAの長さを求める。
OA=22+62=4+36=40=210OA = \sqrt{2^2 + 6^2} = \sqrt{4 + 36} = \sqrt{40} = 2\sqrt{10}
したがって、OB=OA=210OB = OA = 2\sqrt{10}である。
OB=x2+y2=210OB = \sqrt{x^2 + y^2} = 2\sqrt{10}より、
x2+y2=40x^2 + y^2 = 40 … (1)
次に、AOB=π6\angle AOB = \frac{\pi}{6}という条件を使う。
ベクトルOA=(2,6)\vec{OA} = (2, 6)、ベクトルOB=(x,y)\vec{OB} = (x, y)の内積を考える。
OAOB=OAOBcosπ6\vec{OA} \cdot \vec{OB} = |\vec{OA}||\vec{OB}|\cos{\frac{\pi}{6}}
2x+6y=21021032=4032=2032x + 6y = 2\sqrt{10} \cdot 2\sqrt{10} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 40 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 20\sqrt{3}
x+3y=103x + 3y = 10\sqrt{3}
x=1033yx = 10\sqrt{3} - 3y … (2)
(2)を(1)に代入する。
(1033y)2+y2=40(10\sqrt{3} - 3y)^2 + y^2 = 40
300603y+9y2+y2=40300 - 60\sqrt{3}y + 9y^2 + y^2 = 40
10y2603y+260=010y^2 - 60\sqrt{3}y + 260 = 0
y263y+26=0y^2 - 6\sqrt{3}y + 26 = 0
解の公式より、
y=63±(63)24262=63±1081042=63±42=63±22=33±1y = \frac{6\sqrt{3} \pm \sqrt{(6\sqrt{3})^2 - 4 \cdot 26}}{2} = \frac{6\sqrt{3} \pm \sqrt{108 - 104}}{2} = \frac{6\sqrt{3} \pm \sqrt{4}}{2} = \frac{6\sqrt{3} \pm 2}{2} = 3\sqrt{3} \pm 1
y=33+1y = 3\sqrt{3} + 1のとき、
x=1033(33+1)=103933=33x = 10\sqrt{3} - 3(3\sqrt{3} + 1) = 10\sqrt{3} - 9\sqrt{3} - 3 = \sqrt{3} - 3
y=331y = 3\sqrt{3} - 1のとき、
x=1033(331)=10393+3=3+3x = 10\sqrt{3} - 3(3\sqrt{3} - 1) = 10\sqrt{3} - 9\sqrt{3} + 3 = \sqrt{3} + 3
点Bは第2象限にあるので、x<0x < 0かつy>0y > 0を満たす必要がある。
x=33x = \sqrt{3} - 3の場合、x1.7323=1.268<0x \approx 1.732 - 3 = -1.268 < 0y=33+1>0y = 3\sqrt{3} + 1 > 0なので条件を満たす。
x=3+3x = \sqrt{3} + 3の場合、x>0x > 0なので条件を満たさない。
よって、点Bの座標は(33,33+1)(\sqrt{3} - 3, 3\sqrt{3} + 1)

3. 最終的な答え

(33,33+1)(\sqrt{3} - 3, 3\sqrt{3} + 1)

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