### (1) の場合
図(1)は三角形ABCとその内接円が描かれています。三角形の各辺と内接円の接点までの距離が一部与えられており、それらを利用してxを求めます。
三角形の内接円の性質として、各頂点から接点までの距離は等しいというものがあります。
* 点Aから円の接点までの距離は7です。
* 点Bから円の接点までの距離は8です。
* 点Cから円の接点までの距離はxとします。
このとき、
AC = 9 = 7 + x - 7
BC = 8 = 8 + x -8
AB = 7 = 7 + 8 - 8
したがって、
x=9−7=2となります。 ### (2) の場合
図(2)は、2つの円が接しており、直線がそれらの円に接している図です。点Cを中心とする円の半径は10で、点Aを中心とする円の半径はxです。点Pから円Aへの接線の長さは15です。CDは円Cの接線で長さyです。角ADBと角PABは直角です。
まず、△PABに着目します。PA=15、AB=xです。PBは2つの円の中心間の距離の和になります。 次に、△PCDに着目します。PC=10+x、CD=y、PD=PA+ADです。 ここで、点AからCDに対して垂線を下ろし、その交点をEとします。すると、四角形AEDBは長方形になるので、AE=BD=y、ED=AB=xとなります。したがって、CE=10−xとなります。 直角三角形CAEにおいて、三平方の定理より、
AC2=AE2+CE2 (10+x)2=y2+(10−x)2 100+20x+x2=y2+100−20x+x2 また、直角三角形PABにおいて、PB2=PA2+AB2。 図から、xとyは正の値であると判断できます。 次に、△CDPに着目します。CD=yであり、CP=10+xです。 したがって、三平方の定理より、DP2+y2=(10+x)2。 また、AP=15、AD=yであるため、DP=15+AD=15。 △CDEにおいて、CD=y, CE=10−x、DE=215。 DP2=(15)2=225なので、225+y2=(10+x)2。 △PABに着目すると、AP=15、AB=xでBPは二つの円の半径の和であるから、PB=10+xとなります。 したがって、△PABは直角三角形なので、ピタゴラスの定理より、 PA2+AB2=PB2 152+x2=(10+x)2 225+x2=100+20x+x2 x=125/20=25/4=6.25 次に、yを求めます。y2=40xより、y2=40(25/4)=250 したがって、y=250=510 ##