$z = x^3 + y^3$ であり、$x = \cos t$、$y = \sin t$ のとき、$\frac{dz}{dt}$ を定理10を用いて求める。

解析学微分連鎖律偏微分三角関数
2025/7/2

1. 問題の内容

z=x3+y3z = x^3 + y^3 であり、x=costx = \cos ty=sinty = \sin t のとき、dzdt\frac{dz}{dt} を定理10を用いて求める。

2. 解き方の手順

まず、zzxxyy の関数として、xxyytt の関数として与えられているので、連鎖律(chain rule)を用いる。
dzdt=zxdxdt+zydydt\frac{dz}{dt} = \frac{\partial z}{\partial x} \frac{dx}{dt} + \frac{\partial z}{\partial y} \frac{dy}{dt}
次に、それぞれの偏微分と微分を計算する。
zx=3x2\frac{\partial z}{\partial x} = 3x^2
zy=3y2\frac{\partial z}{\partial y} = 3y^2
dxdt=sint\frac{dx}{dt} = -\sin t
dydt=cost\frac{dy}{dt} = \cos t
これらの結果を連鎖律の式に代入する。
dzdt=(3x2)(sint)+(3y2)(cost)\frac{dz}{dt} = (3x^2)(-\sin t) + (3y^2)(\cos t)
最後に、x=costx = \cos ty=sinty = \sin t を代入して、dzdt\frac{dz}{dt}tt の関数として表す。
dzdt=3(cos2t)(sint)+3(sin2t)(cost)\frac{dz}{dt} = 3(\cos^2 t)(-\sin t) + 3(\sin^2 t)(\cos t)
dzdt=3cos2tsint+3sin2tcost\frac{dz}{dt} = -3\cos^2 t \sin t + 3\sin^2 t \cos t
dzdt=3costsint(sintcost)\frac{dz}{dt} = 3\cos t \sin t (\sin t - \cos t)

3. 最終的な答え

dzdt=3costsint(sintcost)\frac{dz}{dt} = 3\cos t \sin t (\sin t - \cos t)

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