正の奇数を、第 $n$ 群に $n$ 個の数が入るようにグループ分けする。 (1) $n \geq 2$ のとき、第 $n$ 群の最初の数を $n$ の式で表す。 (2) 第15群に入るすべての数の和 $S$ を求める。

数論数列等差数列群数列奇数
2025/7/2

1. 問題の内容

正の奇数を、第 nn 群に nn 個の数が入るようにグループ分けする。
(1) n2n \geq 2 のとき、第 nn 群の最初の数を nn の式で表す。
(2) 第15群に入るすべての数の和 SS を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第 nn 群の最初の数を求める。
まず、第 nn 群の最初の数は、それまでの群に含まれる奇数の個数に1を加えたものである。第1群から第 n1n-1 群までの奇数の個数は、
1+2+3++(n1)=(n1)n21 + 2 + 3 + \cdots + (n-1) = \frac{(n-1)n}{2}
である。したがって、第 nn 群の最初の数は、奇数の数列において (n1)n2+1\frac{(n-1)n}{2} + 1 番目の数となる。
奇数の数列の一般項は 2k12k-1 であるから、第 nn 群の最初の数は、
2((n1)n2+1)1=(n1)n+21=n2n+12(\frac{(n-1)n}{2} + 1) - 1 = (n-1)n + 2 - 1 = n^2 - n + 1
である。
(2) 第15群に入るすべての数の和 SS を求める。
第15群には15個の数が入っている。第15群の最初の数は、n=15n=15 を (1) の結果に代入して
15215+1=22515+1=21115^2 - 15 + 1 = 225 - 15 + 1 = 211
である。
第15群の数列は、初項 211、公差 2、項数 15 の等差数列である。したがって、その和 SS は、
S=152(2×211+(151)×2)=152(422+28)=152×450=15×225=3375S = \frac{15}{2} (2 \times 211 + (15-1) \times 2) = \frac{15}{2} (422 + 28) = \frac{15}{2} \times 450 = 15 \times 225 = 3375
である。

3. 最終的な答え

(1) 第 nn 群の最初の数:n2n+1n^2 - n + 1
(2) 第15群に入るすべての数の和 SS:3375

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