平面上に、ベクトル $\vec{a}$、$\vec{b}$ があり、以下の条件を満たします。 * $|\vec{a}| = |\vec{b}| = 2$ * $|\vec{a} - \vec{b}| = 2\sqrt{3}$ また、 $(\vec{p}-\vec{a})\cdot(\vec{p}-\vec{b}) = 0$ を満たすベクトル $\vec{p}$ があります。このとき、$|\vec{p}|$ の最大値と最小値を求めてください。

幾何学ベクトル内積最大値最小値
2025/7/2

1. 問題の内容

平面上に、ベクトル a\vec{a}b\vec{b} があり、以下の条件を満たします。
* a=b=2|\vec{a}| = |\vec{b}| = 2
* ab=23|\vec{a} - \vec{b}| = 2\sqrt{3}
また、 (pa)(pb)=0(\vec{p}-\vec{a})\cdot(\vec{p}-\vec{b}) = 0 を満たすベクトル p\vec{p} があります。このとき、p|\vec{p}| の最大値と最小値を求めてください。

2. 解き方の手順

まず、 ab=23|\vec{a} - \vec{b}| = 2\sqrt{3} の両辺を2乗します。
ab2=(23)2|\vec{a} - \vec{b}|^2 = (2\sqrt{3})^2
aa2ab+bb=12\vec{a}\cdot\vec{a} - 2\vec{a}\cdot\vec{b} + \vec{b}\cdot\vec{b} = 12
a22ab+b2=12|\vec{a}|^2 - 2\vec{a}\cdot\vec{b} + |\vec{b}|^2 = 12
222ab+22=122^2 - 2\vec{a}\cdot\vec{b} + 2^2 = 12
42ab+4=124 - 2\vec{a}\cdot\vec{b} + 4 = 12
2ab=4-2\vec{a}\cdot\vec{b} = 4
ab=2\vec{a}\cdot\vec{b} = -2
次に、 (pa)(pb)=0(\vec{p}-\vec{a})\cdot(\vec{p}-\vec{b}) = 0 を展開します。
pppbap+ab=0\vec{p}\cdot\vec{p} - \vec{p}\cdot\vec{b} - \vec{a}\cdot\vec{p} + \vec{a}\cdot\vec{b} = 0
p2p(a+b)+ab=0|\vec{p}|^2 - \vec{p}\cdot(\vec{a}+\vec{b}) + \vec{a}\cdot\vec{b} = 0
p2p(a+b)2=0|\vec{p}|^2 - \vec{p}\cdot(\vec{a}+\vec{b}) - 2 = 0
p(a+b)=p22\vec{p}\cdot(\vec{a}+\vec{b}) = |\vec{p}|^2 - 2
この式を p|\vec{p}| について解くために、幾何的に考えます。 (pa)(pb)=0(\vec{p}-\vec{a})\cdot(\vec{p}-\vec{b}) = 0 は、ベクトル pa\vec{p}-\vec{a}pb\vec{p}-\vec{b} が直交することを意味します。これは、点Pの終点が、点A, Bを直径の両端とする円周上にあることを意味します。
この円の中心をMとすると、OM=a+b2\vec{OM} = \frac{\vec{a}+\vec{b}}{2} となります。円の半径rは、
r=ab2=232=3r = \frac{|\vec{a} - \vec{b}|}{2} = \frac{2\sqrt{3}}{2} = \sqrt{3}
p=OM+MP|\vec{p}| = |\vec{OM} + \vec{MP}| となり、OM|\vec{OM}| が一定で、MP=r=3|\vec{MP}| = r = \sqrt{3} であることから、p|\vec{p}| の最大値と最小値は、点O, M, Pが一直線上に並ぶときに起こります。
OM2=(a+b2)(a+b2)=14(a2+2ab+b2)=14(44+4)=1|\vec{OM}|^2 = (\frac{\vec{a}+\vec{b}}{2})\cdot(\frac{\vec{a}+\vec{b}}{2}) = \frac{1}{4}(|\vec{a}|^2 + 2\vec{a}\cdot\vec{b} + |\vec{b}|^2) = \frac{1}{4}(4 - 4 + 4) = 1
したがって、OM=1|\vec{OM}| = 1
p|\vec{p}|の最大値は OM+r=1+3|\vec{OM}| + r = 1 + \sqrt{3}
p|\vec{p}|の最小値は OMr=13=31|\vec{OM}| - r = |1 - \sqrt{3}| = \sqrt{3} - 1OM<r|\vec{OM}| < r の場合も考慮する)

3. 最終的な答え

最大値:1+31 + \sqrt{3}
最小値:31\sqrt{3} - 1

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