ある町の人の血液型は2割がB型である。900人の献血者のうち195人以上がB型である確率を求めよ。

確率論・統計学二項分布正規分布確率統計近似
2025/7/2

1. 問題の内容

ある町の人の血液型は2割がB型である。900人の献血者のうち195人以上がB型である確率を求めよ。

2. 解き方の手順

この問題は、二項分布の確率を求める問題です。
献血者のうちB型の人の数を確率変数 XX とすると、XX は二項分布 B(n,p)B(n, p) に従います。
ここで、n=900n = 900 は試行回数(献血者の数)、p=0.2p = 0.2 はB型の人の割合です。
求めたい確率は、P(X195)P(X \ge 195) です。
XXの期待値 E(X)E(X)と分散 V(X)V(X)はそれぞれ
E(X)=np=900×0.2=180E(X) = np = 900 \times 0.2 = 180
V(X)=np(1p)=900×0.2×0.8=144V(X) = np(1-p) = 900 \times 0.2 \times 0.8 = 144
標準偏差 σ=V(X)=144=12\sigma = \sqrt{V(X)} = \sqrt{144} = 12
nnが大きいので、二項分布を正規分布で近似できます。
XXを正規分布で近似すると、N(180,144)N(180, 144)となります。
P(X195)P(X \ge 195)を求めるために、連続修正を行います。
P(X194.5)P(X \ge 194.5)を計算します。
標準化変数 ZZ を計算します。
Z=194.518012=14.5121.208Z = \frac{194.5 - 180}{12} = \frac{14.5}{12} \approx 1.208
P(X195)P(Z1.208)P(X \ge 195) \approx P(Z \ge 1.208)
P(Z1.208)=1P(Z1.208)P(Z \ge 1.208) = 1 - P(Z \le 1.208)
標準正規分布表から、P(Z1.21)0.8869P(Z \le 1.21) \approx 0.8869
P(Z1.208)10.8869=0.1131P(Z \ge 1.208) \approx 1 - 0.8869 = 0.1131

3. 最終的な答え

選択肢の中で最も近い値は0.1056である。
答えは

2. 0.1056

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